アストロズ加入が決まったザック・グリンキー

◆ 強固な3本柱に強力過ぎるプラスワン

 ア・リーグ西地区の首位を快走するアストロズは現地時間1日(日本時間2日)、インディアンスを相手に7-1で快勝。リーグ一番乗りで70勝に到達した。

 この試合で先発したゲリット・コールは7回を投げて4安打、1失点の好投。今季成績を13勝5敗、防御率2.87とした。この試合では4奪三振に終わったものの、開幕から両リーグで唯一、200を超える奪三振を奪っている。

 そのコールを上回るパフォーマンスでエースに君臨しているのが、ご存知ジャスティン・バーランダー。36歳で迎えた今季も全く衰えを感じさせず、ここまで14勝(4敗)と防御率2.73はいずれもア・リーグトップの成績である。

 バーランダーとコールに次ぐ先発3番手には、32歳のウェード・マイリー。今季からアストロズに加入した左腕は9勝4敗、防御率3.06という好成績でチームに貢献。7月は5試合の登板で3勝負けなし、防御率2.03と調子を上げており、2012年にマークした自己最多16勝の更新も視界に捉えている。

 アストロズと言えば、その強力打線にスポットが当たりがちだが、主力野手に故障者が続出したこともあって、先発3本柱の存在がチームを支えてきた。

 一方で、課題となっていたのが先発4番手以降。バーランダー、コール、マイリー以外では8投手が先発マウンドに上がっているが、その成績は22勝21敗、防御率4.84と数字で大きく劣っている。

 そこで、アストロズがトレード期限ぎりぎりにダイヤモンドバックスから獲得したのが右腕のザック・グリンキーだった。通算197勝を誇る35歳は、今季も開幕から好調を維持。10勝4敗、防御率2.90の好成績で自身6度目のオールスターにも選出された。実績的にはバーランダーと遜色なく、コール、マイリーと形成する先発4本柱はリーグでも屈指である。

◆ 超豪華ローテで再びワールドチャンピオンへ

 アストロズは地区2位のアスレチックスに8ゲーム差をつけており、3年連続地区優勝はほぼ間違いない。さらにグリンキーが加入したことで、ポストシーズンでも堂々の主役を務める可能性が高まった。

 ポストシーズンでは先発ローテーションを4人で回すことができるため、投手陣に不安を抱えるヤンキースなどのライバル球団に比べ、アストロズの優位は揺るぎないものとなった。

 2年前は現エースのバーランダーがシーズン途中の移籍でタイガースからやってきて、アストロズを初の世界一に導いた。今年は、グリンキーがヒューストンの街に2年ぶりの歓喜をもたらすことはできるだろうか。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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