7月のミスター・ヒーロー
NBPは7日、7月度の「大樹月間MVP賞」の受賞者を発表。打者部門はホセ・ロペス、投手部門では山崎康晃と、DeNAの両選手が受賞した。ロペスは2016年9月以来の2度目、一方の山崎は初受賞となる。
ロペスは、月間打率こそ「.271」ながら、8本塁打、打点28は、共にリーグ最多。オールスター明けに行われた横浜スタジアムでの7連戦では、勝利した全5試合でお立ち台に上がるという驚異的な活躍を見せた。21日には、観戦に訪れていた息子の前で決勝の満塁弾を放ち、親子でヒーローインタビューを受ける場面もあった。
受賞にについては、「光栄です。神様に感謝したい」と述べ、「自分だけではなく山崎とも一緒に受賞できたことがすごくうれしい」と続けた。
数字を残したことについては「もちろんうれしいけど、チームに貢献することだけを常に意識しているので、数字はあまり気にせずやってきた。チームに貢献できて良かった」と、“FOR THE TEAM“を常に念頭に置くロペスらしいコメントを残し、これからも「チームメイトと一緒に、自分達らしくプレッシャーを感じずに明るく元気にプレーしたい」と、“ベイスターズらしさ”を重要視した。
史上最年少150セーブ
一方の山崎は7月、12試合に登板して1勝7セーブ、防御率0.75という成績を残し、17日には史上最年少での150セーブも達成。3連投が1回、連投が3回とフル回転し、特にオールスター後はチームの11勝中9勝に貢献した。
自身の受賞について、山崎は「初めてのこと。周りの人たちに感謝したい。たくさんの方々に支えられたことで、出場機会と、このような機会がある」と感謝の思いを強調。苦手な夏場については、「毎年、夏場はカギになる時期。何度も同じことを繰り返してはいけない。チームに良い影響を与えるためにも、これまで以上にコンディショニングをしっかりケアしていきたい。100%の準備で9回のマウンドに向かいたい」「胴上げ投手になれるように」と意気込んだ。
チームは、巨人、広島とともに三つ巴の優勝争いを演じている最中。栄えある月間MVPのW受賞を追い風に、猛暑が続く8月を乗り越えられるか、注目だ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)