第101回全国高等学校野球選手権大会
明徳義塾 6 - 4 藤蔭<1回戦 8月8日>
今大会の最年長監督・馬淵史郎監督(63)が率いる明徳義塾(高知)と、今大会の最年少監督・竹下大雅監督(26)が率いる藤蔭(大分)による“最年長vs.最年少”対決にも注目が集まった一戦は、中盤に得点を重ねた明徳義塾が逃げ切り勝ち。馬淵監督は甲子園での通算勝利を「51」に伸ばし、監督別の通算勝利数ランキングで歴代4位タイに浮上した。
静かな立ち上がりとなった一戦は4回に動く。明徳義塾が一死から死球で走者を出すと、馬淵監督は5番・奥野翔琉の打席でフルカウントからランエンドヒットを敢行。これが右中間を突破する三塁打となり、一塁走者が一気に生還。先制に成功すると、さらに一死一・三塁として7番・今釘勝が三遊間を破る適時打。幸先よく2点を先制する。
明徳義塾は6回にも、2打席連続の死球で出塁した安田陸を奥野が今度は送ってチャンスを作り、相手の失策の間に1点を追加。押せ押せムードのなか、連打に四球、犠飛、そして適時打と立て続けの猛攻で一挙4点。6-0とリードを拡げた。
ところが、直後の6回裏に藤蔭が猛反撃。連打でピンチを招いた後、犠打は防いだものの、3番の樋口昇樹と4番の塚本修平に連続適時打を浴びて3失点。そこから二死としながらも一・三塁から朝倉康平に適時打を許し、6-4。なおも一・三塁とピンチは続いたが、この回途中からマウンドに登った2番手の山田圭祐が8番・吉田智哉を内野ゴロに斬ってなんとかピンチ脱出。リードは死守した。
試合はその後、互いに投手陣・守備陣が踏ん張ってゼロ行進。明徳義塾は9回を新地智也に託すと、2年生左腕は二死から2人の走者を出しながらも、得点は許さず逃げ切り成功。経験豊富な馬淵監督率いる明徳義塾が初戦を突破した。
なお、この勝利により、馬淵監督は春夏通じて甲子園通算51勝目。通算勝利数で渡辺元智氏、前田三夫氏と並ぶ歴代4位に浮上した。
▼ 監督・甲子園通算勝利数
1位 68勝 高嶋 仁(智弁学園、智弁和歌山)
2位 58勝 中村順司(PL学園)
3位 55勝 西谷浩一(大阪桐蔭)
4位 51勝 渡辺元智(横浜)
4位 51勝 前田三夫(帝京)
4位 51勝 馬淵史郎(明徳義塾) ↑