智弁和歌山・中谷監督は夏の甲子園初勝利
6日(火)に開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」は大会3日目。8日も1回戦の4試合が行われ、智弁和歌山(和歌山)・明徳義塾(高知)・国学院久我山(西東京)・敦賀気比(福井)の4チームが初戦を突破した。
第1試合は智弁和歌山が快勝。春のセンバツに続いて夏も初戦を突破した。序盤こそ米子東の左腕・森下祐樹を攻めあぐねたものの、4回に東妻純平の適時打で1点を先制。追いつかれた直後の6回にも二死走者なしから東妻に適時打が飛び出すなど、集中打で一挙3点。その後も7回に3点、8回にも1点と効果的に得点を挙げ、中谷監督にとっては夏の甲子園初采配で嬉しい初勝利となった。
第2試合は明徳義塾が逃げ切り勝ち。4回に2点を先制すると、6回には集中打で4点を加えて6-0とリードを拡大したものの、6回裏に藤蔭の猛追を受けて4失点。たちまち息の抜けない展開となったが、2番手で登板した山田圭祐が好リリーフを見せ、最終回は2年生左腕の新地智也がピンチを招きながらもなんとか締めくくった。馬淵監督はこれが甲子園春夏通算51勝目。甲子園の通算勝利数で歴代4位タイに浮上している。
第3試合では、28年ぶりの出場となった国学院久我山が前橋育英を破って甲子園初勝利。返しても勝ち越され、返しても勝ち越されという展開だったが、7回に5連打を記録するなど打線がつながって一挙3得点で逆転。15安打で打ち合いを制し、春夏通じて6回目の挑戦にして嬉しい甲子園での初勝利を掴んだ。
そして、最後の第4試合は敦賀気比が初出場の富島を下して4年ぶりの“夏一勝”。同点の5回に相手の失策で勝ち越し点をもぎ取ると、以降も中押し・ダメ押しと効果的に得点を重ねた。投げては2年生エースの笠島尚樹が9回を3安打、1失点で完投勝利。1年時から聖地での登板を経験していた頼れる右腕が、2度目の夏の甲子園でも堂々たる投球を披露した。
第101回全国高等学校野球選手権大会・3日目結果
【第1試合】
▼ 米子東(鳥取) 1 - 8 智弁和歌山(和歌山)
米|000 001 000|1
智|000 103 31X|8
<継投>
米:森下(5.2回)、山内(1回)、土岐(1.1回)
智:池田(8回)、小林(1回)
<本塁打>
なし
【第2試合】
▼ 明徳義塾(高知) 6 - 4 藤蔭(大分)
明|000 204 000|6
藤|000 004 000|4
<継投>
明:林田(5.1回)、山田(2.2回)、新地(1回)
藤:小宮(5回)、高田(1回)、片平(3回)
<本塁打>
なし
【第3試合】
▼ 前橋育英(群馬) 5 - 7 国学院久我山(西東京)
国|002 001 310|7
前|110 021 000|5
<継投>
国:高下(9回)
前:梶塚(7.0回)、阿部(2回)
<本塁打>
なし
【第4試合】
▼ 敦賀気比(福井) 5 - 1 富島(宮崎)
敦|000 121 010|5
富|000 100 000|1
<継投>
敦:笠島(9回)
富:黒木(7.1回)、富井(1.2回)
<本塁打>
なし