優勝候補の東海大相模が快勝
6日(火)に開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」は大会6日目。11日は2回戦の4試合が行われ、作新学院(栃木)・東海大相模(神奈川)・中京学院大中京(岐阜)・明石商(兵庫)の4チームが初戦を突破した。
第1試合は2016年王者の作新学院が延長戦で筑陽学園を振り切り3年ぶりの初戦突破を決めた。作新学院は初回、連打と相手のエラーで無死満塁の好機をつくり、4番・石井巧(3年)の犠牲フライで1点先制。3回表には中島義明(3年)の犠飛で2点目を奪い、6回表は大河内陸斗(3年)の適時打で追加点を奪った。
今春の関東王者と近畿王者が激突する6日目最大の好カードとなった第2試合は2015年以来の全国制覇を目指す東海大相模が快勝。東海大相模は4回表に近江の失策で先制すると、続く5回表に1死二塁から松本陵雅(2年)の適時打で2点目を挙げる。6回表には相手の悪送球で出塁したランナーを4番・山村崇嘉(2年)の適時打で3点目。さらに、近江の失策で追加点を奪うと、7番・本間巧真(3年)の中安打でリードを5点に広げ試合を決めた。
強打の中京学院大中京と北照のエースで4番の右腕・桃枝丈(3年)との対決が注目された第3試合は終盤の集中打で逆転した岐阜王者に軍配が上がった。中京学院大中京は1点を追う7回裏、一死一塁から申原愛斗(3年)の適時二塁打で追いつくと、二死二塁から藤田健斗(3年)の適時打で逆転。続く小田康一郎(3年)と井上槙士(1年)にも適時打が生まれ一挙4点を挙げた。投げては先発の不後祐将(3年)が6回途中まで1失点と好投すると、赤塚健利(3年)、元謙太(2年)の継投で逃げ切った。
第4試合は一昨年覇者の花咲徳栄とセンバツ4強の明石商が激突。シーソーゲームを制した明石商が念願の夏の甲子園初勝利を飾った。先制を許した明石商は5回裏、水上桂(3年)の2点本塁打で逆転。その後追い付かれたものの、6回裏に河野光輝(3年)の適時打で勝ち越しに成功する。再び追いつかれて迎えた7回裏、主将の重宮涼(3年)が無死一、三塁から決勝打を放って試合を決めた。
第101回全国高等学校野球選手権大会・6日目結果
【第1試合】
▼ 筑陽学園(福岡)3-5作新学院(栃木)
作|101 001 0002|5
筑|001 000 0020|3
<継投>
作:林(10回)
筑:西舘(10回)
【第2試合】
▼ 東海大相模(神奈川) 6-1 近江(滋賀)
東|000 113 001|6
近|000 000 010|1
<継投>
東:遠藤(7.1回)、野口(0.1回)、紫藤(1.1回)
近:林(9回)
【第3試合】
▼ 中京学院大中京(岐阜) 4-3 北照(南北海道)
北|000 001 011|3
中|000 000 40X|4
<継投>
北:桃枝(8回)
中:不後(5.2回)、赤塚(2.1回)、元(1回)
【第4試合】
▼ 花咲徳栄(埼玉)3 - 4明石商(兵庫)
花|000 101 100|3
明|000 021 10X|4
<継投>
花:中津原(6回)、高森(2回)
明:中森(9回)
<本塁打>
花:菅原(7回・ソロ)
明:水上(5回・2ラン)