阪神から3カ月連続の受賞者
プロ野球セ・パ両リーグは14日、7月度の「スカパー!サヨナラ賞」受賞選手を発表。セ・リーグは阪神のY.ソラーテ選手が初、パ・リーグは西武の中村剛也選手が2015年7月度以来自身2度目の受賞を果たした。
ソラーテは、7月30日(火)甲子園で行われた対中日戦、5対6の1点ビハインドで迎えた9回裏の無死一塁という場面で、来日4試合目のソラーテが、この試合2本目となるレフトポール直撃のサヨナラ2ランを放ち、4時間を超えた計30安打の乱打戦に終止符を打った。
ソラーテは、1対2と1点ビハインドで迎えた5回裏にも球団通算8000号となる来日第2号の逆転2ランを放つ活躍を見せていた。その後も点を取り合うシーソーゲームの中、中日が1点をリードして9回裏へ。先頭の1番・近本がこの試合4本目のヒットでチャンスメイクすると、ソラーテが中日・岡田の初球に反応。豪快に振り抜いた打球がレフトポールを直撃した。
この日、2本の本塁打を含む4安打4打点と大活躍の“新助っ人”ソラーテが、本拠地・甲子園に詰めかけた阪神ファンの心をわしづかみにした。
阪神からの受賞は、5月度の高山、6月度の原口に続き、3カ月連続。同一球団の3カ月連続受賞は2013年9月~2014年5月の広島東洋に並ぶ最長記録。同一シーズンでは初となった。
▼ ソラーテ・コメント
この賞を頂くことが出来て率直に嬉しく思っています。
自分の数字に関わらず、まずはチームが勝つことが重要ですし、自分もここに来させて頂いたからにはしっかりとチームに貢献したいとの思いでいるので、そういった意味では「あの試合」が自分たちにとって良い試合になったことに喜びを感じています。
球場で TV で試合を見て応援してくださっているファンの皆さんの声援が自分にとって非常に重要で、これからの活躍にも大きく影響してくるのでこのまま引き続き応援して頂けると嬉しいです!
“メモリアル”なサヨナラ弾
パ・リーグからは、西武の中村剛也が自身2度目の受賞。7月19日(金)に行われたオリックス戦の延長11回裏に、自身の通算400号をサヨナラ弾という形で達成した。
中村は、19日にメットライフドームで行われた対オリックス戦の延長11回裏に一死走者なしの場面で打席を迎えると、放った打球はレフトスタンドへ。チームを今季4度目のサヨナラ勝利に導いた劇的な一打は、自身通算400号となるメモリアル本塁打となった。
この試合、西武はオリックスの先発・山本相手に、7回まで失策による1点しか奪えない苦しい展開。しかし、1-4で迎えた9回裏、クローザーのディクソンから安打と四球でチャンスを作ると、金子侑が値千金の3点本塁打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。
そして迎えた延長11回裏、この回からマウンドに上がったオリックスの増井が一死としたが、打席に入った中村がカウント2-1からの4球目を打ち返すと、高々と上がった打球が西武ファンで埋まるレフトスタンドに飛び込む劇的なサヨナラ本塁打となった。
また、このサヨナラ弾でプロ野球20人目となる通算400号本塁打を達成。個人通算400号本塁打をサヨナラで達成するのはプロ野球史上初とのこと。
▼ 中村剛也コメント
こういった賞を頂けて嬉しく思います。自分のバッティングをしようと心掛けて打席に立ちました。それが良い結果に繋がって良かったです。
残り試合数も少なくなってきていますが、まだまだ優勝できるチャンスはあります。目の前の試合を全力で戦って、その試合に勝てるように頑張っていきます。
ファンの皆さんには最後まで応援してもらえると嬉しいです。あと、年間大賞も狙っているのでよろしくお願いします。