中京学院大中京は44年ぶりのベスト8
6日(火)に開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」は大会10日目。16日は3回戦の4試合が行われ、作新学院(栃木)・中京学院大中京(岐阜)・明石商(兵庫)・八戸学院光星(青森)の4チームが準々決勝進出を果たした。
第1試合は作新学院が19安打18得点の大勝で準々決勝進出を決めた。初回に中島義明の適時打で先制すると、2回は福田真夢の犠飛で2点目を追加。3回には2死満塁から立石翔斗が走者一掃の適時二塁打で5-0とリードを奪う。続く、4回には4番・石井巧のタイムリー二塁打、5回は再び、福田が2点二塁打、6回は横山陽樹と大河内陸斗の連打で6回まで13安打、毎回得点の10点を奪い試合を決定づけた。8回には二死から6本の適時打を重ね一挙8得点のビッグイニングに。投げては先発の林勇成が8回二死までノーヒットピッチングの快投を見せるなど、投打がかみ合った作新学院が全国制覇を果たした2016年以来、3年ぶりの準々決勝進出を決めた。
第2試合は中京学院大中京が東海大相模を撃破。1975年以来、実に44年ぶりの8強入りを果たした。序盤は先制しながらも追いつかれ、6回には逆転を許したものの、7回表に打線が爆発。打者一巡の猛攻で一挙7点を挙げて試合をひっくり返す。7回に1点こそ返されたものの、小刻みな継投でそれ以上の反撃は許さず、8回・9回は長身右腕の赤塚健利がゼロで抑えて逃げ切り勝ち。優勝候補を破り、44年ぶりに3回戦を突破した。
第3試合は明石商が延長までもつれた接戦を制す。初回にいきなり2点を先行される苦しい展開となるも、2回以降は立ち直った左腕・杉戸理斗の力投とバックの堅い守りでスコアボードにゼロを並べていくと、打線は5回に3番・重宮涼がバックスクリーンへの一発を放って反撃開始。8回に一死三塁からエンドランをかけて清水良が内野ゴロを転がす間に1点をもぎ取り、試合を振り出しに戻した。そして、2-2のまま迎えた延長10回。一死満塁から河野光輝がスクイズを成功させて見事サヨナラ勝ち。粘り勝った明石商は、夏は初めてのベスト8進出となった。
第4試合も終盤までもつれる壮絶な展開。八戸学院光星がサヨナラ勝ちでベスト8に名乗りを挙げた。初回にいきなり3点を先行される展開も、直後に1点を返すと、3回には先頭・太山皓仁のソロで1点差に迫り、その後二死ながら一・二塁のチャンスで4番・原瑞都が同点打。つづく大江拓輝にも適時打が飛び出し、一気に試合をひっくり返した。しかし、4回にも2点を追加してリードを拡げたが、6回に2番手の渡辺太楼がピンチを招くと、バトンを受けた背番号1・山田怜卓も嫌な流れを止めることができず、2番・大串祐貴の適時打などで3失点。6-6と試合を振り出しに戻されてしまう。それでも、7回からの3イニングを山田がなんとかゼロでしのぐと、9回に一死から安打・死球・安打で満塁のチャンスをつくり、6番・下山昂大がセンター前に執念で落とす安打。三塁走者が還り、八戸学院光星がサヨナラ勝ちで3回戦を突破した。
第101回全国高等学校野球選手権大会・10日目結果
【第1試合】
▼ 岡山学芸館(岡山) 0 - 18 作新学院(栃木)
作|113 122 080|18
岡|000 000 000|0
<継投>
作:林(7.2回)、三宅(1.1回)
岡:丹羽(3回)、中川(2.1回)、西村(0.2回)、仲村(1.2回)、射水(0.1回)、丹羽(1回)
<本塁打>
作:なし
岡:なし
【第2試合】
▼ 東海大相模(神奈川) 4 - 9 中京学院大中京(岐阜)
中|010 000 701|9
東|001 002 100|4
<継投>
中:不後(5.2回)、村田(0.1回)、元(0.1回)、不後(0.2回)、赤塚(2回)
東:石田(5回)、諸隈(1.0回)、紫藤(0.1回)、野口(1.2回)、遠藤(1回)
<本塁打>
中:なし
東:井上(6回・ソロ)
【第3試合】
▼ 明石商(兵庫) 3 - 2 宇部鴻城(山口)
宇|200 000 000 0 |2
明|000 010 010 1x|3
<継投>
宇:岡田(6.0回)、池村(3.1回)
明:杉戸 (10回)
<本塁打>
宇:酒井(1回・2ラン)
明:重宮(5回・ソロ)
【第4試合】
▼ 海星(長崎) 6 - 7 八戸学院光星(青森)
海|300 003 000 |6
八|103 200 001x|7
<継投>
海:柴田(3回)、江越(5.1回)
八:横山(2.0回)、渡辺(3.1回)、山田(3.2回)
<本塁打>
海:坂本(1回・2ラン)
八:近藤(1回・ソロ)、太山(3回・ソロ)