デイビッド・ヘス
オリオールズのデイビッド・ヘス

◆ チーム防御率もメジャーワースト

 開幕からオリオールズ投手陣の崩壊状態が続いている。チーム防御率は5.98でメジャーワースト。もし防御率6点台でシーズンを終えれば、1999年のロッキーズ(6.03)以来、20年ぶりの不名誉な記録となる。

崩壊状態の投手陣だが、中でも目につくのが被本塁打数の多さだ。19日(現地時間)のロイヤルズ戦で2本の被弾を許し、今季合計の被本塁打数は早くも257本に達した。これは2016年にレッズがマークしたシーズンワーストの258本にあと1本に迫ったことを意味する。チームは今季37試合を残しているが、更新は時間の問題となっている。

【シーズン被本塁打数ワースト記録】
・258本 レッズ(2016年)
・257本 オリオールズ(2019年)※残り37試合
・248本 レッズ(2017年)
・242本 オリオールズ(2017年)
・242本 ホワイトソックス(2017年) 

 不名誉な記録の更新は間違いないが、問題はこの数字がどこまで更新されるのか。現在のペースだとシーズン162試合終了時点で308本に達する見込みだ。レッズが3年前に記録したシーズンワーストを大きく更新し、前代未聞の300本台に達する可能性は高い。

 ちなみに、今季チーム内で最も多くの本塁打を浴びている投手はデビッド・ヘス(26歳)で28本。ヘスは75イニングを投げているので3イニングに1本以上のペースで被弾を許していることになる。

 ヘスを上回るペースで本塁打を打たれている投手がダン・ストレイリー(30歳)。こちらは47回3分の2イニングで22本塁打と、2イニングに1本近いペースで被弾している。

 ヘスは今月上旬に今季4度目のマイナー降格を言い渡され、マイナーで奮闘中。一方のストレイリーは7月下旬の移籍期限にフィリーズに放出され、こちらもフィリーズ傘下のマイナーで汗を流している。

 オリオールズは今季、被本塁打を許さなかった試合が「34」あるが、2本塁打以上許した試合はそれを大きく上回る「49」に上る。オリオールズの暑く苦しい長い夏が終わりを迎える日はくるのだろうか。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

八木遊 の記事をもっと見る

【PR】「ABEMA」がMLBを生中継
日本人選手の活躍を無料で視聴できる!

ABEMA × MLB2025

新しい未来のテレビ「ABEMA」では、2025シーズンのMLB公式戦を無料生中継! 平日のドジャース戦全試合を含む、レギュラーシーズン485試合を生中継で楽しむことができます。また、試合の名場面を試合終了後から楽しむことができる「ハイライト映像」も無料で視聴可能。

プレミアム会員なら一部のプレミアム限定配信試合も見放題で楽しめるほか、試合後1週間いつでもフル映像を視聴可能。さらに、みんなで観戦を楽しめる「コメント機能」、試合途中でも最初から視聴できる「追っかけ再生」など機能も充実。

スマホ、PC、タブレット、TVなどマルチデバイスでどこでも観戦できる「ABEMA」でMLBを堪能しよう!

POINT

大谷翔平をはじめ日本人選手が活躍するMLBを無料で視聴可能! TV視聴も可能!

② プレミアム会員なら有料試合も見放題。コメント機能や追っかけ再生で楽しみ方も充実!

③ ABEMAプレミアムは広告なし見放題(月額1,080円)広告あり(月額580円)から選べる!

もっと読む