ニュース 2019.08.22. 16:12

大阪代表・履正社が初優勝!因縁の奥川撃ちで“令和初代王者”に

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第101回高校野球選手権大会

履正社 5 - 3 星稜
<決勝 8月22日>

 どちらが勝っても初優勝となった101回目の決勝戦は、手に汗握る接戦を制した大阪代表・履正社に軍配。激戦区大阪を勝ち抜いた強豪校が初めての栄冠をつかみ、令和初代王者の称号を手中に収めた。

 2回に先制点を許したものの、直後の3回表に二死から連続四球でチャンスを作ると、4番・井上広大が奥川恭伸の高めに浮いたスライダーを見逃さずバット一閃。打球はぐんぐんと伸びて深いセンターのフェンスを越えた。因縁の奥川から放った一発は起死回生の逆転3ラン。履正社が先制された直後に試合をひっくり返す。

 しかし、高校球界屈指の好投手を相手になかなか次の1点が取れないでいると、力投を見せていたエース・清水大成がつかまる。7回、いきなり先頭打者に四球を与えてしまうと、一死二塁から山瀬慎之助に左中間突破の適時二塁打を浴びて失点。1点差に迫られると、二死一・二塁から3番の知田爽汰の打球は詰まった当たりもライト前に落ちる安打。二塁から走者が還り、3-3の同点とされてしまった。

 それでも、二死満塁のピンチは代わった2年生右腕の岩崎峻典がなんとかしのぐと、8回に再び打線が奮起。先頭・ 内倉一冴の二塁打でいきなりチャンスを作ると、犠打で送って7番・捕手の野口海音が教科書通りのセンター返し。151キロの速球を見事に弾き返し、すぐさま勝ち越しに成功する。

 さらに犠打で走者を進めて二死ながら二塁とすると、前の回から登板した2年生・岩崎がレフト前に落とす安打。この間に走者が還り、貴重な追加点。5-3とリードを拡げた。

 リードを奪った後も岩崎は落ち着いた投球を見せ、9回裏は2本の安打を浴びながらも、最後は内野ゴロ併殺でピンチ脱出。春に屈辱を味わった因縁の相手・奥川擁する星稜に打ち勝った履正社が、夏4度目の出場でうれしい初優勝を果たした。

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