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東洋大“三羽烏”最後のひとり、中日・梅津晃大への期待

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プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に与田監督(右)とポーズをとる中日・梅津

8月に一軍初昇格後2戦2勝


 中日のドラフト2位ルーキーの梅津晃大が、球団としては32年ぶりとなる新人の初登板初先発からの3連勝を目指し、3日の巨人戦(新潟)に登板する。

 初先発となった8月12日の阪神戦で初先発初勝利(6回1失点)をマークすると、8月22日の巨人戦では6回3失点と2試合連続でクオリティースタートを達成。しっかりと試合をつくり、デビューから2戦2勝とした。

 中日の新人投手がデビューから2戦2勝をマークしたのは、1987年の近藤真一(現・中日スカウト)以来の快挙。3位まで6ゲーム差の5位と苦しい状況が続いているなかで、今シーズンの終盤戦はもちろん、来シーズン以降に向けた“希望”となりそうな投手であることは間違いない。


東洋大勢の大取り!


 昨秋のドラフトでは、東洋大の“三羽烏”として、上茶谷大河(DeNA1位)、甲斐野央(ソフトバンク1位)と共に注目を集めていた右腕は、1月の新人合同自主トレ中に右肩を痛め、別メニュー調整に。上茶谷はローテーション投手として、甲斐野も勝ちパターンの一角として、入団1年目からチームにとって重要な存在となっている。

 その他にも、打者では中川圭太(オリックス7位)が交流戦で首位打者となるなど、東洋大出身ルーキーたちが軒並み活躍。そんな中で梅津は、4月29日に二軍で1イニングながら初登板を果たすと、徐々に投球回数を伸ばし、先発したフレッシュオールスターでは2回を完ぺきに抑えて優秀選手賞を受賞。ようやく8月12日に一軍昇格を勝ち取った。

 東洋大時代は故障の影響などもあり、4年間での勝ち星は1勝。それにもかかわらず、ドラフト2位指名でプロ入りを果たしたのは、そのポテンシャルの高さが認められていたからだろう。もちろん勝負はこれからだが、その判断が間違いではなかったことを早くも示しつつある。

▼ 梅津晃大(中日2位)
2試合(12回)2勝0敗 防御率3.00

▼ 上茶谷大河(DeNA1位)
21試合(120回)6勝5敗 防御率4.13

▼ 甲斐野央(ソフトバンク1位)
54試合(50.1回)2勝4敗22ホールド8セーブ 防御率3.22

▼ 中川圭太(オリックス7位)
91試合 打率.296(297-88)1本 27打点 9盗塁


右・左ともに若手台頭の先発陣


 今シーズンの中日における先発投手陣に目を向けると、大卒3年目の柳裕也がブレイク。そして左腕エースの大野雄大が復活したことによって、右・左の軸は確立された。

 若手投手を見渡しても、右・左とも駒が揃ってきた感がある。右腕では高卒2年目の山本拓実(19)と清水達也(19)が揃ってプロ初勝利をマーク。また、ドラフト3位ルーキーの勝野昌慶(22)もいる。左腕には、故障から復帰した昨年の開幕投手・小笠原慎之介(21)がいて、今年の開幕投手に抜擢された笠原祥太郎(24)も楽しみだ。

 中日は2004年の落合博満監督就任以降、投手力を中心とした野球で黄金時代を築き上げた。その当時の主力たちがチームを離れ、2013年以降チームは6年連続Bクラスと低迷。今シーズンもここまで5位と、難しいシーズンを過ごしているが、強い中日を取り戻すためにも、先発投手の充実は必要不可欠だ。

 遅れてやってきた東洋大“三羽烏”最後のひとりが、柳や大野に続く存在へと成長していくのか、残りわずかとなった今後の登板に要注目だ。

※数字は2019年8月24日終了時点
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