永田監督「勝ちに行こうと言い続けていた」
『第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ』で初優勝を目指す侍ジャパンU-18代表が26日、神宮球場で行われた大学日本代表との壮行試合に臨み、引き分け(5-5)という結果に終わった。
1点をリードして迎えた9回裏に同点に追いつかれたものの、逆転サヨナラのピンチを凌いでの価値あるドローに、U-18代表を率いる永田裕治監督は「よく粘った。この試合が始まる前に、勝ちにいこうと言い続けていたので、あと一歩というところだったけど、底力を見せてもらった」と、大学生相手に奮闘した選手たちを労った。
また、9回表にスクイズで一時は勝ち越しとなる得点を奪うなど、小技を絡めた攻撃を見せたことについては「(世界大会になると)力と力では勝てない部分もでてくるので、足も使いたいし、小技も使いたい」と話し、少ない練習時間の中で実践を見据えたプレーができたことを評価した。
さらに、投打の主軸についても言及。この試合に先発し、1イニングで交代した佐々木朗希投手(大船渡)の起用法については、「こういう大観衆の中で、先発として投げてみることが、これからの大会に向けても、将来的にも、非常に役立つということで投げさせた」と、意図を明かした。
打線の軸として3安打2打点の活躍を見せた石川昂弥選手(東邦)に関しても「万全の状態で入ってきてくれた」と語り、引き続き「打の中心としてやってくれるはず」と4番としての活躍に期待を込めた。
日本代表は明後日、『第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ』の開催地となる韓国へと旅立つが、永田監督は「先を見ず、一戦必勝でやっていきたい」と決意を新たにしていた。