来季の開幕前には間に合う見込み
NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会は3日、ドーピング検査で陽性反応が出ていた広島のサビエル・バティスタ選手に対して「6カ月の出場停止処分」を科すことを通告したことを発表。出場停止となる期間は、2019年9月3日から2020年3月2日まで。来季の開幕には間に合うことになる。
バティスタは、2019年6月7日に開催された公式戦(マツダスタジアム)にて行われた競技会ドーピング検査の対象選手となり、尿検体を採取。7月24日(水)にクロミフェンと、その代謝物であるヒドロキシクロミフェンの検出報告があり、バティスタ選手の検体であることを確認。検出された物質はWADA禁止表国際基準の禁止物質「S4.ホルモン調節薬および代謝調節薬」に指定されていた。
NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会は、7月26日に球団関係者立会いの下、バティスタと面会。バティスタは意図的な摂取はないと主張し、検査の正当性に異議がないことも確認。8月16日に本人希望によりB検体の分析を実施し、A検体と同じ物質が検出されたことが報告され、NPBは8月17日にドーピング検査で陽性反応が出たことを発表していた。
その翌日の17日にバティスタの出場選手登録は抹消され、同21日には本人による弁明の機会が設けられ、改めて意図的な摂取ではないことを述べたという。これらの流れを踏まえ、NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会が開かれ、制裁の内容が決定した。
バティスタは今季、103試合に出場し、打率.269、26本塁打、64打点を記録。主に3番打者として、広島打線をけん引していた。