オープニングラウンドが終了
8月30日に韓国・機張(キジャン)で開幕した『第29回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ』も、9月4日をもってオープニングラウンドの全日程が終了。決勝進出をかけたスーパーラウンドに進む6チームと、その対戦順が決定した。
スーパーラウンドはオープニングラウンドのグループA・B上位3チームによって戦いが繰り広げられ、計6チームのなかの成績上位2チームが決勝戦に進出。3番目と4番目のチームが3位決定戦に進むという仕組みとなっている。
日本のグループBは3日の時点で上位3チームがすでに決しており、「日本」・「アメリカ」・「チャイニーズ・タイペイ」が勝ち抜け。3チームが4勝1敗で並んだため、順番は『得失点率』の勝負に。南アフリカ戦で19得点、アメリカ戦でも16得点と打線が爆発した日本が1位通過となり、2位がアメリカ、3位にチャイニーズ・タイペイという最終結果となった。
グループAは「韓国」・「カナダ」・「オーストラリア」が勝ち抜け。韓国が唯一の4勝1敗で抜け出し、以下はオーストラリアとカナダ、オランダの3チームが3勝2敗で並んだものの、当該成績も1勝1敗のタイだったため、こちらも『得失点率』で順位が決定。カナダが2位、オーストラリアが3位に滑り込み、オランダはオープニングラウンドで敗退となった。
▼ オープニングラウンド・結果
<グループA>
1位 韓国(4勝1敗)
2位 カナダ(3勝2敗)
3位 オーストラリア(3勝2敗)
―――
4位 オランダ(3勝2敗)
5位 ニカラグア(2勝3敗)
6位 中国(0勝5敗)
<グループB>
1位 日本(4勝1敗)
2位 チャイニーズ・タイペイ(4勝1敗)
3位 アメリカ(4勝1敗)
―――
4位 スペイン(2勝3敗)
5位 パナマ(1勝4敗)
6位 南アフリカ(0勝5敗)
すでに戦いは始まっている!?
ひと息つく間もなく、5日からスタートするスーパーラウンドの戦い。ひとつ注意が必要なのが、「6チームでの戦い」とは言ったものの、実はこの後の対戦は3試合しかない、ということだ。
どういうことかと言うと、オープニングラウンドで同組だったチームとの再戦はなし。そこはオープニングラウンドの成績を“持ち越し”となり、言わば「すでに3試合が消化された状態」ではじまる。トーナメント方式ではない分「負けたら終わり」ではないものの、世界一を目指すうえでは「1つの負け」が大きな痛手になる。
また、オープニングラウンドの成績を引き継ぐということは、まったくの横一線からのスタートではないということ。日本をはじめとする“B組”は全チームが1勝1敗からのスタートとなるが、グループAはオーストラリアがスーパーラウンドに進んだ韓国とカナダからすでに勝利を挙げているため、唯一の2勝0敗スタート。得失点率で3位に滑り込んだチームが、スーパーラウンドでは首位からのスタートとなるのだ。
日本は5日にカナダと、6日に韓国と、そして7日にオーストラリアと対戦。この戦いで上位2チームに入れば、悲願の世界一がかかる決勝戦への扉が開ける。
天候も不安定ななか、タフな戦いを強いられてきた若き侍たち。韓国の地でその扉をこじ開けることができるのか、注目だ。
▼ スーパーラウンド進出チーム・対戦成績
<グループA>
2勝0敗 オーストラリア
1勝1敗 韓国
0勝2敗 カナダ
<グループB>
1勝1敗 日本
1勝1敗 アメリカ
1勝1敗 チャイニーズ・タイペイ
【スーパーラウンド・順位表】
2勝0敗 オーストラリア
1勝1敗 日本
1勝1敗 韓国
1勝1敗 チャイニーズ・タイペイ
1勝1敗 アメリカ
0勝2敗 カナダ