2019.09.27 18:00 | ||||
北海道日本ハムファイターズ | 1 | 終了 | 5 | オリックス・バファローズ |
札幌ドーム |
● 日本ハム 1 - 5 オリックス ○
<25回戦・札幌ドーム>
今季限りでの現役引退を表明していた日本ハムの田中賢介選手が27日、札幌ドームで行われた今季最終戦に「2番・指名打者」で先発出場。第3打席に1498本目の安打を記録し、試合後の引退セレモニーでは涙でファンに別れを告げた。
1回裏、最高勝率のタイトルをかけてマウンドに上がったオリックス・山岡泰輔と対峙した田中の第1打席は「二飛」、2点ビハインドの4回裏には先頭打者として第2打席を迎えたが、自身を持って見逃したインコースの変化球がストライク判定となり、「見逃し三振」に。
しかし、4点差で迎えた6回の第3打席、一死一二塁の状況で「けんすけー」の大声援を受けると、一二塁間を破る1498本目の「右安打」を放ち、チャンスを広げた。続く大田泰示が併殺打に倒れて得点機を逸したが、田中は「本当に感動しました。球場の歓声とか、すごいです。今日は、すごく感じています」とコメント。球場を田中のイメージカラーであるピンクに染め上げたファンの大声援を肌で感じていた。
そして8回裏の第4打席では、二死ながら一二塁の好機を迎えると、山岡の直球を打ち返してライトフェンス直撃の適時打を放った。これで1500安打にあと1本とせまる1499本目を安打を記録。一塁塁上で涙を拭う姿も見られたが、第5打席が回ることはなかった。
9回表には守り慣れたセカンドの守備に就き、引退会見で「あっという間だった」と振り返った20年間の現役生活に幕を下ろした。
ピンクのサイリウムがスタンドを埋め尽くす中で行われた試合後のセレモニーでは、「私にとってファイターズは家族です」と切り出し、札幌ドームがガラガラだった移転当初から共に頑張ってきた球団職員やチームスタッフ、そして全国のファイターズ応援団、ファイターズファン、その声援に応えようと共に努力してきたチームメイトに対し、「そのすべての人たちが家族です。その家族と共に過ごせた20年間は最高に幸せな時間でした」と感謝の思いを口にした。
また、「小学校二年生から野球をはじめ31年間、ふたりはずっと僕の一番のファンでいてくれましたね」と、両親への思いを語る際には言葉に詰まり、目に涙を浮かべるシーンも。その後、自身を傍で支え続けてくれた妻への感謝を述べ、自身の息子と全国の子供たちにメッセージを送った。
田中は「息子たち、北海道、全国の子供たち、家族はどんなときも君たちの味方です。いつも暖かく見守っています。だから失敗を恐れず、どんどんチャレンジしてほしい」とアドバイス。さらに「私もたくさん失敗してきました。これからもたくさん失敗すると思います」と続け、「アメリカで上手くいかず、帰ってきた僕に、ファイターズという家族は、温かく迎え入れてくれました。あのときのお帰りという声援は、本当にうれしかった」と改めて感謝の口にした。
そして、「これまで、たくさんの声援、たくさんの愛をいただきました。これからは私が恩返しをする番だと思います。北海道、そしてファイターズの力になれるように、これからもここ、北海道でみんなと一緒に生きていきます」と宣言。涙ぐみながら「最後の打席の賢介コール、いろんな思い出が、よみがえって涙が止まりませんでした。みんな、ありがとう。心から感謝しています。20年間ありがとうございました」と、最後の挨拶を締めくくった。
挨拶が終わったあとには、苦楽を共にしてきた仲間たちからも花束をもらい、球場を一周。「賢介コール」が札幌ドームにこだまするなか、グラウンドを後にした。
<25回戦・札幌ドーム>
今季限りでの現役引退を表明していた日本ハムの田中賢介選手が27日、札幌ドームで行われた今季最終戦に「2番・指名打者」で先発出場。第3打席に1498本目の安打を記録し、試合後の引退セレモニーでは涙でファンに別れを告げた。
1回裏、最高勝率のタイトルをかけてマウンドに上がったオリックス・山岡泰輔と対峙した田中の第1打席は「二飛」、2点ビハインドの4回裏には先頭打者として第2打席を迎えたが、自身を持って見逃したインコースの変化球がストライク判定となり、「見逃し三振」に。
しかし、4点差で迎えた6回の第3打席、一死一二塁の状況で「けんすけー」の大声援を受けると、一二塁間を破る1498本目の「右安打」を放ち、チャンスを広げた。続く大田泰示が併殺打に倒れて得点機を逸したが、田中は「本当に感動しました。球場の歓声とか、すごいです。今日は、すごく感じています」とコメント。球場を田中のイメージカラーであるピンクに染め上げたファンの大声援を肌で感じていた。
そして8回裏の第4打席では、二死ながら一二塁の好機を迎えると、山岡の直球を打ち返してライトフェンス直撃の適時打を放った。これで1500安打にあと1本とせまる1499本目を安打を記録。一塁塁上で涙を拭う姿も見られたが、第5打席が回ることはなかった。
9回表には守り慣れたセカンドの守備に就き、引退会見で「あっという間だった」と振り返った20年間の現役生活に幕を下ろした。
“家族”への感謝と
ピンクのサイリウムがスタンドを埋め尽くす中で行われた試合後のセレモニーでは、「私にとってファイターズは家族です」と切り出し、札幌ドームがガラガラだった移転当初から共に頑張ってきた球団職員やチームスタッフ、そして全国のファイターズ応援団、ファイターズファン、その声援に応えようと共に努力してきたチームメイトに対し、「そのすべての人たちが家族です。その家族と共に過ごせた20年間は最高に幸せな時間でした」と感謝の思いを口にした。
また、「小学校二年生から野球をはじめ31年間、ふたりはずっと僕の一番のファンでいてくれましたね」と、両親への思いを語る際には言葉に詰まり、目に涙を浮かべるシーンも。その後、自身を傍で支え続けてくれた妻への感謝を述べ、自身の息子と全国の子供たちにメッセージを送った。
田中は「息子たち、北海道、全国の子供たち、家族はどんなときも君たちの味方です。いつも暖かく見守っています。だから失敗を恐れず、どんどんチャレンジしてほしい」とアドバイス。さらに「私もたくさん失敗してきました。これからもたくさん失敗すると思います」と続け、「アメリカで上手くいかず、帰ってきた僕に、ファイターズという家族は、温かく迎え入れてくれました。あのときのお帰りという声援は、本当にうれしかった」と改めて感謝の口にした。
そして、「これまで、たくさんの声援、たくさんの愛をいただきました。これからは私が恩返しをする番だと思います。北海道、そしてファイターズの力になれるように、これからもここ、北海道でみんなと一緒に生きていきます」と宣言。涙ぐみながら「最後の打席の賢介コール、いろんな思い出が、よみがえって涙が止まりませんでした。みんな、ありがとう。心から感謝しています。20年間ありがとうございました」と、最後の挨拶を締めくくった。
挨拶が終わったあとには、苦楽を共にしてきた仲間たちからも花束をもらい、球場を一周。「賢介コール」が札幌ドームにこだまするなか、グラウンドを後にした。