指揮官から指名「いいリズムでピッチングを」
DeNAは4日、あすから開幕するクライマックスシリーズに向けて、本拠地・横浜スタジアムで前日練習を行った。
この日の午前中に横浜市内のホテルで行われた前日会見で、アレックス・ラミレス監督が「明日の先発は石田」と明言。となれば、石田健大が注目の的になるのは当然のこと。練習後、集まった報道陣を前に意気込みを語った。
まずは「先発をやらせてもらえることをありがたいと思い、良いリズムでピッチングを」と第一声。つづけて、「ベイスターズの野球をしっかりして、ホームのお客さんの声援をもらいながら、自分の持ってる以上のものを出していけたら」と意気込みを語る。
相手は怒涛の6連勝でシーズンを締めくくった阪神となるが、「意識することなく、中継ぎと同じように飛ばしていって、全力で抑えていきたい」と“いつも通り”を強調。「シーズン通して色々な場所で投げさせてもらった。そうしてくださったから数字も残せたと思う。中継ぎに入って、調子のバロメーターでもあるまっすぐも戻って来た。感謝の気持ちを持って、綺麗なマウンドへ向かいたい」と今季の様々な経験を糧に、CS初戦の先発という大役に挑む覚悟を語った。
ちなみに、先発を知らされたのは「数日前の練習日」のことで、「やってやる、という気持ちになった」と石田。短期決戦における初戦、その1球目を投げ込むことになるが、「自分のちゃんとした球をしっかり投げて、いいリズムをチームに持ってこれたら」と、“流れ”を引き寄せるような投球を目指す。
近年は苦しい戦いも目立ったが、かつては2年連続で開幕投手を任された左腕。初めて横浜スタジアムで行われる決戦、重要な第1戦のまっさらなマウンドでどんな投球を見せてくれるのか。注目だ。
取材・文=萩原孝弘