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まだまだ伸びしろ十分! 大学・社会人投手のドラフト候補たち

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力投する大商大・橋本=東京ドーム

大商大の二枚看板


 今月17日に行われる『プロ野球ドラフト会議』。今年も多くの選手が注目を集めているが、ここでは「カテゴリー」や「タイプ別」に候補選手を紹介していきたい。今回は、ドラフト3巡目以降に名前が挙がりそうな大学・社会人投手のドラフト候補たちだ。

 3位以下で指名されそうな投手は、大学生・社会人とも豊富だ。大学生で実績のある先発タイプになると、大西広輝(大阪商業大)の名前が挙がる。早くからリーグ戦で先発を任されており、ここまで通算26勝2敗(10月13日終了時点)と圧倒的な数字を残している。スピードは145キロ前後と驚くような速さではないが、下半身の強さを生かしたフォームでコーナーに投げ分ける制球力と多彩な変化球が光る。

▼ 大西広輝(おおにし・ひろき)
<投 手/大阪商業大高(大阪)-大阪商業大>
身長/体重:176㎝/84Kg
投打:右投げ右打ち


 また、大西のチームメイトの橋本侑樹(大阪商業大)は、最終学年になって急浮上してきたサウスポー。今年の大学選手権では先発、リリーフいずれの登板でも好投を見せて評価を上げている。秋のリーグ戦では、ノーヒット・ノーランも達成した。少し小さいテイクバックの独特のフォームだが、打者はタイミングが取りづらい。プロではリリーフとして面白いタイプである。

▼ 橋本侑樹(はしもと・ゆうき)
<投 手/大垣日大高(岐阜)-大阪商業大>
身長/体重:181㎝/70Kg
投打:左投げ左打ち


大学投手陣の成長株


 大学生では他に、伊勢大夢(明治大)、津留崎大成(慶応大)、北山比呂(日本体育大)、村西良太(近畿大)、坂本裕哉(立命館大)の名前が挙がる。

 伊勢はスリークォーターから投げ込む150キロを超えるストレートが武器の本格派右腕。スピードの割に合わせられることが多いのは課題だが、馬力は大きな魅力だ。

▼ 伊勢大夢(いせ・ひろむ)
<投 手/九州学院高(熊本)-明治大>
身長/体重:181㎝/87Kg
投打:右投げ右打ち


 津留崎は下級生の頃のトミー・ジョン手術から復活し、スピードアップした。150キロ前後のストレートと鋭い縦のスライダーが武器で、抑えとして活躍している。

▼ 津留崎大成(つるさき・たいせい)
<投 手/慶応義塾高(神奈川)-慶応大>
身長/体重:177㎝/85Kg
投打:右投げ右打ち


 北山は高校時代は控え投手だったが、大学で大きく成長。ダイナミックなフォームから140キロ台後半のスピードをマークし、この春は5勝をマークした。

▼ 北山比呂(きたやま・ひろ)
<投 手/横浜高(神奈川)-日本体育大>
身長/体重:176㎝/80Kg
投打:右投げ右打ち


 村西は小柄だがサイド気味から投げ込むストレートは最速150キロを超える。制球力は課題だが、奪三振率が高いのは魅力だ。

▼ 村西良太(むらにし・りょうた)
<投 手/津名高(兵庫)-近畿大>
身長/体重:174㎝/72Kg
投打:右投げ右打ち


 坂本は安定感の光るサウスポー。左腕らしいボールの角度があり、変化球も低めに集まる。この春は防御率0点台をマークし、MVP、最優秀投手、ベストナインの三冠に輝いている。

▼ 坂本裕哉(さかもと・ゆうや)
<投 手/福岡大大濠高(福岡)-立命館大>
身長/体重:180㎝/85Kg
投打:左投げ左打ち


社会人の高卒3年目組


 社会人で今年浮上してきたのが浜屋将太(三菱日立パワーシステムズ)だ。高校時代からまとまりのあるサウスポーだったが、高校卒3年目の今年はフォームに躍動感が出てきてスピードもコンスタントに145キロを超えるようになってきた。打者の手元で鋭く変化するスライダーと、対になるチェンジアップをコーナーに集めて三振を奪えるのも持ち味。先発、リリーフどちらもこなせる器用さも持ち味だ。

▼ 浜屋将太(はまや・しょうた)
<投 手/樟南高(鹿児島)-三菱日立パワーシステムズ>
身長/体重:175㎝/77Kg
投打:左投げ左打ち


 同じ高校卒3年目で面白いのが阿部陽登(日立製作所)。公式戦での実績はまだそれほどないが、今年の都市対抗では2試合にリリーフとして登板して、いずれも無失点に抑えた。悪いクセのないフォームできれいに上から腕が振れており、ストレートの角度は一級品。スピードはまだ145キロ程度だが、プロでもどんどんスピードアップしていきそうな雰囲気がある。

▼ 阿部陽登(あべ・はると)
<投 手/駒大苫小牧高(北海道)-比田井製作所-日立製作所>
身長/体重:180㎝/75Kg
投打:右投げ右打ち


リリーフとしても面白い?!


 リリーフタイプの本格派では、小又圭甫(NTT東日本)と宮田康喜(日本製鉄広畑)の2人の右腕が面白い。

 小又は豊富な投手陣の中で登板機会は多くないが、常に150キロを超えるスピードが持ち味。短いイニングであればストレートだけで圧倒できる迫力がある。宮田は高校卒5年目で大きく成長した。補強選手として出場した都市対抗でも最速150キロのストレートと鋭く落ちるフォークで好投。ボールに角度があるのが持ち味だ。

▼ 小又圭甫(こまた・けいすけ)
<投 手/千葉英和高(千葉)-国学院大-NTT東日本>
身長/体重:182㎝/85Kg
投打:右投げ右打ち

▼ 宮田康喜(みやた・こうき)
<投 手/姫路南高(兵庫)-日本製鉄広畑>
身長/体重:183㎝/85Kg
投打:右投げ左打ち


 独立リーグでは長谷川凌汰(BCリーグ新潟)が筆頭候補となる。昨年も指名が有力視されていながら指名漏れとなったが、今年はスピードに加えて制球力を磨いて更にレベルアップを果たした。堂々とした体格から投げ込む150キロ前後のストレートは迫力十分で、落ち着いたマウンドさばきも魅力。隠れた即戦力候補として注目している球団も多いだろう。

▼ 長谷川凌汰(はせがわ・りょうた)
<投 手/福井商業高(福井)-龍谷大-BCリーグ新潟>
身長/体重:188㎝/92Kg
投打:右投げ左打ち


文=西尾典文(にしお・のりふみ)
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