背番号は「6」に決定
DeNAからドラフト1位指名を受けた桐蔭学園の森敬斗内野手が2日、横浜市内のホテルにおいて推定契約金1億円、推定年棒1000万でベイスターズと仮契約を結んだ。
冒頭で吉田孝司球団代表補佐兼スカウト部長が「背番号は6。空いている中で一番いい番号」と明かし、「三拍子揃った好選手。スター選手になって欲しい」と期待の言葉を送った。
一方の森は、慣れ親しんだ「6番」を背負うことについて「空いている中で一番いい番号ということで、期待に応えられるように頑張りたい」と目を輝かせた。
金額を提示されたことで、「少しずつ(プロ野球選手になる)実感が湧いてきた。野球で稼いで行くということなんで、自分の身体を第一にし、活躍できたら」と語り、「1年目から一軍で出してもらえるように、キャンプでもアピールしていきたい」と前を見据えた。
スター候補として
また、筒香嘉智のメジャー移籍が確実視されていることを受け、次代を担う“ベイスターズの顔”としても期待される森は、「(筒香と)プレースタイルは違いますけど、自分が活躍して何年後かには越えられるように」と、ベイスターズを背負ってたつ意気込みを口にし、「見られる側としてファンに応援していただけるように」と、プロとしての意識も十分だ。
日本屈指の“激戦区”神奈川において、春夏通算12回の甲子園出場を誇り、元ジャイアンツ高橋由伸氏など、多くのプロ野球選手を輩出している名門・桐蔭学園に静岡から越境で入学した森敬斗。2年の秋から主将を務めた森は、目標とする選手に、自身と同じく静岡出身で高校の先輩でもある鈴木大地(ロッテ)を挙げ、「人間性を尊敬している」と、リーダーシップのある選手像を未来に描く。
今年のU-18ワールドカップでは、日の丸を背負いトップバッターとして出塁率5割の成績を残した森。「U-18で木のバットを使えたことは大きい。その経験を生かしていきたい」と、バットに対しての適応も想定済み。
高校野球界屈指のポテンシャルを誇るショートストップは、「走攻守全てにおいてトップレベルになれるように」と更なる高みを目指して、プロの世界で新たな野球人生を歩み始める。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)