ニュース 2019.11.05. 16:46

侍ジャパンに立ちはだかる強敵…「プレミア12」に出場するNPBにゆかりのある選手たち

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日本に立ちはだかる「NPB戦士」

懐かしい名前も…


 4年に1度行われる世界最高峰の国際野球大会「WBSC プレミア12」がついに開幕。早くもグループAではメキシコとアメリカの2チームが勝ち上がりを決めたなか、我らが日本代表・侍ジャパンは5日夜に初戦を迎える。

 大会初制覇をめざして、そして来年の東京五輪で金メダルという大目標を達成するためにも、ここで弾みをつけておきたい稲葉ジャパン。世界ランク12位以内の強敵しかいない厳しい戦いになるが、立ちはだかる相手のなかでも注目が集まるのが、“日本にゆかりのある選手”だ。

 実はひと足先にメキシコで開幕したオープニングラウンド・グループAの戦いの中でも、メキシコ代表の打線を牽引したのは今季巨人に在籍したクリスチャン・ビヤヌエバであり、アメリカ代表が勝ち抜けを決めたドミニカ共和国との試合で最後を締めたのはオリックスのブランドン・ディクソンだった。

 このように、今大会は日本にゆかりのある助っ人/元助っ人たちが各チームに散らばっている。今回は日本の初戦を前に、各国が発表した最終ロースターの中にいる現役/元NPB戦士たちをまとめてみた。


グループA


 グループAはメキシコとアメリカが勝ち抜け決定。日本で開催されるスーパーラウンド進出を決めた。

 その中で、アメリカは上述したディクソンだけだったが、メキシコにはビヤヌエバの他にも今季阪神でプレーしたエフレン・ナバーロがメンバー入りを果たしており、ドミニカ共和国戦では本塁打をマークするなど、活躍を見せている。

 また、かつて中日やオリックスでプレーした大砲マシュー・クラーク(※NPB時代の登録名は「マット・クラーク」)も、同じくドミニカ戦で一発を放つなど存在感を発揮。オリックスを退団してから約3年が経っているものの、今季はメキシカンリーグで打率.316、本塁打も27本と自慢の打力を発揮しているだけに、スーパーラウンドで対戦する際には気を付けたいところだ。

 また、すでに敗退は決まっているものの、ドミニカ共和国にも中日のエンニー・ロメロや、広島のアレハンドロ・メヒア、今季で退団となってしまったものの巨人でプレーしていたサムエル・アダムスに、かつて楽天で“恐怖の2番”として活躍したカルロス・ペゲーロといった名前もあった。


▼ アメリカ
32 ブランドン・ディクソン(投手/オリックス)

▼ メキシコ
14 クリスチャン・ビヤヌエバ(内野手/巨人)
21 マシュー・クラーク(内野手/元中日)
24 エフレン・ナバーロ(内野手/阪神)

▼ オランダ
なし

▼ ドミニカ共和国
25 サムエル・アダムス(投手/巨人)
34 カルロス・ペゲーロ(外野手/元楽天)
45 エンニー・ロメロ(投手/中日)
96 アレハンドロ・メヒア(内野手/広島)


グループB


 続いて、日本と同組になるグループB。

 最大のライバルと目されるチャイニーズ・タイペイは、楽天の宋家豪が直前でロースターから外れたものの、それでもロッテの左腕・陳冠宇(※NPBでの登録名は「チェン・グァンユウ」)とオリックスの右腕・張奕がメンバー入り。さらに、野手では今季日本ハムに加入した王柏融もおり、こちらはチームの軸として大きな期待を受けている。

 5日の初戦で侍ジャパンと対戦するベネズエラには、かつて広島でプレーした長身右腕のミゲル・ソコロビッチと、ヤクルトでプレーした右の内野手カルロス・リベロの2人がいる。ともにNPBでのプレーは1年だけだったが、覚えているファンもいるのではないか。

 そして、プエルトリコにはヤクルトで4年間プレーしたオーランド・ロマンと、“投げるメヒア”こと元西武のミゲル・メヒアの2人。ロマンは11月28日に41歳を迎えるが、大会前の韓国代表との強化試合でも登板するなど、まだまだ元気な姿を見せている。


▼ チャイニーズ・タイペイ
9 王 柏融(外野手/日本ハム)
17 陳 冠宇(投手/ロッテ) ※NPB登録「チェン・グァンユウ」
19 張 奕 (投手/オリックス)

▼ ベネズエラ
24 カルロス・リベロ(内野手/元ヤクルト)
55 ミゲル・ソコロビッチ(投手/元広島)

▼ プエルトリコ
34 オーランド・ロマン(投手/元ヤクルト)
47 ミゲル・メヒア(投手/元西武)


グループC


 最後にグループC。なんと言ってもキューバには多くのNPB戦士が名を連ねている。

 現役では、ソフトバンクから3人と中日から2人。特にソフトバンクの3人はチームの日本一に大きく貢献した投打の中心選手であり、中日のライデル・マルティネスも来日2年目の今季は日本にも慣れて、ストッパーを任された場面も。敵に回す日本としては厄介な存在になってくる。

 また、元NPB組では巨人に在籍した“キューバの至宝”ことフレデリク・セペダが今回も代表入り。39歳を迎えたレジェンドプレーヤーにも注目だ。

 キューバに次いで数が多いのは、大会前の強化試合でも対戦したカナダ。今季限りで引退した巨人のスコット・マシソンのほか、ダスティン・モルケンとクリストファー・ラルー(※NPB時代の登録名は「クリス・ラルー」)の2名がかつて日本でプレーしていた。

 そして、ライバルの韓国には河載勲(ハ・ジェフン/※NPB時代の登録名は「ジェフン」)の名前が。ヤクルトでプレーしていた時は野手だったが、ヤクルトを退団して四国アイランドリーグplus・徳島に復帰して以降は徐々に投手としても才能を発揮するようになり、今季は韓国リーグでセーブ王に輝く活躍を見せた。


▼ 韓国
21 河載勲(投手/ヤクルト) ※NPB登録「ジェフン」

▼ キューバ
1 ロエル・サントス(外野手/元ロッテ)
24 フレデリク・セペダ(外野手/元巨人)
40 アリエル・マルティネス(捕手/中日)
47 ジュリスベル・グラシアル(内野手/ソフトバンク)
54 アルフレド・デスパイネ(外野手/ソフトバンク)
89 リバン・モイネロ(投手/ソフトバンク)
92 ライデル・マルティネス(投手/中日)

▼ オーストラリア
7 ダリル・ジョージ(内野手/元オリックス)

▼ カナダ
35 ダスティン・モルケン(投手/元日本ハム)
47 スコット・マシソン(投手/巨人)
52 クリストファー・ラルー(投手/元ヤクルト)

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