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2020年にブレイク期待! ヤクルトの「右打ち外野手」

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ヤクルト・塩見泰隆

フェニックス・リーグで大暴れした塩見


 2019年シーズンは、5位の中日から9ゲーム離され最下位に終わったヤクルト。その屈辱を晴らすべく、これからのチームを背負っていくことが期待される若手を中心に「みやざきフェニックス・リーグ」を戦った。

 昨年のフェニックス・リーグでは、高卒ルーキーだった村上宗隆がリーグ最多を更新する10本塁打をマーク。今シーズンの大ブレイクへの足がかりとしたこともあり、ヤクルトにとっては縁起のよいリーグでもある。

 そんなフェニックス・リーグで今季目立った存在といえば、村上の記録に迫る9本塁打、3割を超えるアベレージをマークした塩見泰隆だろう。

 プロ入り2年目の今季は、オープン戦で打率.385(52-20)、12盗塁の結果を残し自身初の開幕一軍入り。しかし年間を通じて一軍に定着することはできず、45試合の出場で打率.182(88-16)、1本塁打の成績に終わった。

 登場曲が中山競馬場のファンファーレだったということが最も話題になったことを思えば、2019年は不本意なシーズンだったはず。その雪辱に燃える塩見が、フェニックス・リーグ全16試合に出場して好成績を残したとなれば、高齢化の進んでいる外野陣の一角を切り崩し、レギュラー獲得に再び名乗りをあげたといっていいだろう。


チームに求められる右打ちの外野手


 ヤクルトの外野陣を見渡すと、バレンティン、青木宣親、雄平と今季の主力メンバーが全員35歳以上の高齢となっており、若手の台頭が望まれている。バレンティンは、国内FA権の行使はしなかったものの、いまだ残留交渉を続けている状況。来シーズンどこのチームのユニフォームを着ているかは、現時点で不透明である。

 チームにとっては危機でもあるが、塩見をはじめとした若手選手にとっては千載一遇のチャンス。バレンティンを除く3人は全員が左打ちで、右打ちの外野手がレギュラー陣に不在だということも、塩見にとって追い風になる。

 もちろん、レギュラー候補になり得る右打ちの外野手は塩見だけではない。2018年ドラフト2位の中山翔太、同4位の濱田太貴も虎視眈々とチャンスをうかがう。

 ルーキーイヤーの今シーズン、中山は一軍で35試合に出場し、打率.289(97-28)、5本塁打、14打点の活躍で、「きんにくん」の愛称がすっかり定着。高卒ルーキーの濱田もパンチ力のある打撃を売りとしており、二軍では105試合出場、巨人・山下航汰と並んでリーグ2位タイの21二塁打という数字を残し、シーズン最終盤には一軍へと昇格。プロ入り初安打こそ生まれなかったものの、5打席のチャンスを与えられた。

 三拍子揃った塩見、長打力を備えた中山、高卒新人ながら光るパンチ力を見せた濱田と、特徴はそれぞれ。秋季キャンプから来春のオープン戦までこの3人の争いは続いていくことになる。彼らの実力で世代交代を押し進めることができれば、戦力の厚みも増すことだろう。

 ヤクルトには監督交代時に大きく順位を上げるというジンクスがある。2015年の真中満監督就任時は最下位からリーグ優勝、2018年の小川淳司監督も最下位から2位へと躍進した。2020年の高津新監督も同様に、最下位から上位浮上へと期待がかかる。そのカギを握るのは、塩見をはじめとした「右打ちの外野手」かもしれない。


<2019年シーズン成績>

▼ 塩見泰隆(26歳)
[一軍]
45試合 打率.182(88-16)
本塁打1 打点7 盗塁4

[二軍]
74試合 打率.310(252-78)
本塁打16 打点52 盗塁23

[フェニックス・リーグ]
16試合 打率.310(71-22)
本塁打9 打点20 盗塁3


▼ 中山翔太(23歳)
[一軍]
35試合 打率.289(97-28)
本塁打5 打点14 盗塁0

[二軍]
78試合 打率.267(255-68)
本塁打6 打点26 盗塁4

[フェニックス・リーグ]
13試合 打率.450(40-18)
本塁打2 打点11 盗塁1


▼ 濱田太貴(19歳)
[一軍]
2試合 打率.000(5-0)
本塁打0 打点0 盗塁0

[二軍]
105試合 打率.254(338-86)
本塁打8 打点52 盗塁11

[フェニックス・リーグ]
15試合 打率.233(60-14)
本塁打1 打点5 盗塁1

※数字は2019年シーズン終了時点
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