武器は「三振を奪えるところ」
西武は6日、先月行われたドラフト会議の2位指名で交渉権を獲得した三菱日立パワーシステムズの左腕・浜屋将太投手(21)に指名挨拶を行った。
指名挨拶を受けた浜屋は「ドラフト当日は実感がなかったが、きょう指名の挨拶を受けてドラフトにかかったんだな、と。嬉しい気持ちでいっぱい」と喜びを口にする。
自らの武器を問われると、「緩急。真っ直ぐ、カーブ、スライダーを使って三振を奪えるところ」とコメント。「1~2年目は全然結果が残せなくて、悩んでいた時期もあったんですけど、今年結構投げれたのは自信になりました」と、胸を張ってプロの世界に飛び込む。
2ケタ勝利? 50試合登板?
この日が初対面だったという編成グループディレクターの潮崎哲也氏は、「イケメンやなー。ちょっとそっちの方が心配。人気出すぎたらちょっとね(笑)」とおどけてみせたが、マウンド上での姿にも舌を巻く。
「“ピッチング”ができるピッチャー。押したり引いたりできる。どこでもできそうなタイプだと思います。まだ21歳という若さなので、体づくりでひと回りふた回り大きくなれば、伸びる要素満載なのかな」とし、「コントロールはもちろん、スピードもそうですし、140後半投げられる。頭脳派というか、頭の良さを感じるピッチャー」と、高い能力とポテンシャルに太鼓判を押した。
起用法については、あくまで「現場の判断」としながらも、「来年すぐ出てきてくれるのであれば、リリーフとして左の強打者を迎えたところで1イニングぴしゃっと抑えてくれたらとチームとしては思いますけど、大きく育ってもらうには先発もいいのかな。どちらもいいと思います」とコメント。
本人も「自分の中では先発したいという気持ちがある」と胸の内を明かしたが、1年目の目標を問われると「先発だったら2ケタ勝利、中継ぎだったら50試合登板」と具体的な目標も。西武にとって今ドラフト唯一の左腕は、大きな希望を胸にプロ野球の門を叩く。