直接対決の結果がそのままSRに反映
野球日本代表「侍ジャパン」は6日、『第2回 WBSC プレミア12』の1次ラウンド第2戦(台湾)でプエルトリコ代表に4-0で勝利。5日のベネズエラ代表戦勝利に続き2連勝とし、11日から日本で始まるスーパーラウンド(SR)進出を決めた。
ベネズエラ戦は2点を追う8回に一挙6得点。苦しんだ末の逆転勝利だったが、プエルトリコ戦は3回に4番・鈴木(広島)の特大3ランなどで4点を先制。投げては先発・高橋礼(ソフトバンク)が6回二死までパーフェクト投球を続けるなど、投打が噛み合い完封勝利を収めた。
第2戦終了後、同組の台湾代表がベネズエラに3-0で勝利。台湾も2連勝としたため、B組は7日の第3戦を待たず、2連勝の侍ジャパンと台湾のスーパーラウンド進出、2連敗のベネズエラ、プエルトリコの1次ラウンド敗退が決まった。
侍Jの第3戦先発は国際試合にめっぽう強い今永昇太
スーパーラウンド進出を決めた侍ジャパンと台湾だが、今夜行われる直接対決は“消化試合”とはならない。今大会は1次ラウンドは他国との総当たりだが、スーパーラウンドでは同組の対戦成績は1次ラウンドの結果がそのまま持ち越され、他組の上位2チームとの総当たり(全4試合)となる。
つまり、1次ラウンドB組第3試合・台湾-侍ジャパン戦は、スーパーラウンドに直結する大事な試合。しかも、1次ラウンドB組のホスト国である、台湾国民の前での完全アウェイゲームだ。
侍ジャパンの台湾戦先発は、国際試合にめっぽう強い今永(DeNA)。1日の強化試合・カナダ戦(沖縄)では3回1安打無失点、6奪三振の快投を見せ、侍ジャパンでは計4登板で13イニング連続無失点、26奪三振と驚異的な成績。左腕は「大事な試合を任さられるように、結果を出したいと思っていた」と自覚十分だ。
1勝した状態で日本に帰還するのか、それとも1敗からの再スタートか――。事実上の“スーパーラウンド第1戦”から目が離せない。