「また日本で試合ができる」
11月3日に開幕した『第2回 WBSCプレミア12』も、11日からスーパーラウンドの戦いがスタート。19時からオーストラリア戦に挑む侍ジャパンの稲葉篤紀監督が、試合前の囲み取材で改めて意気込みを語った。
いよいよ決戦の準備へ…というところで、幕張の空には分厚い雲。しばらくして大粒の雨が落ちはじめ、メディアも一時的に退避するなど、空模様も気になる今夜のゲーム。指揮官も「雨は少し心配ですよね。気温も低くなるんだろうというところで」と、コンディションについてはやや心配な様子を伺わせる。
それでも、今日からは“ホーム”での戦い。「また日本で試合ができるということでね。ファンのみなさまも楽しみにしていると思いますので、ここからはまた新たな気持ちで。そして我々の野球をしっかりやっていこうと話しました」と気持ちを新たに、日曜日に組まれた“決戦”を目指して戦う意気込みを口にした。
相手先発は「嫌らしさある」
対するオーストラリアの先発は37歳のベテラン右腕ドゥーシャン・ルジッチ。「もちろん映像は見てます」という稲葉監督は「嫌らしさがありますよね。クロス気味でサイドスローから来る。特に右打者は嫌でしょうね」と警戒する。
つづけて、「オーストラリアはそういう投手が多いですよね。個性豊かな投手が多いという印象。惑わされないようにしたい」と語り、「そういう打線を組んでいますし、野手ミーティングでも話がありましたが、みんなが後ろにつなぐという気持ちで戦うと。この先もそういう野球を変わらずにやっていきたい」と野手陣の奮起に期待を寄せた。
また、投手陣については、「リリーフ陣はもちろん、全体的に良い感じで来ている」と自信のコメント。ただし、「ひとつ勝つために準備を早めた場面があったり、独特な緊張感もあって“疲れ”というのは3試合を通してあった」と、オープニングラウンドの戦いを振り返る。
スーパーラウンドも11日から3連戦が組まれ、2日空いて土曜日、勝ち抜けば日曜日という難しい日程になっているだけに、「投手の使い方というのは注意したい。この3試合をどう乗り切って、16日・17日へと上手く持っていけるか。そうした戦い方も必要になってくる」と、特に気を付けたい部分も挙げた。