敵将も鷹の韋駄天を称賛
ZOZOマリンで行われた『プレミア12』のスーパーラウンド第1戦は、侍ジャパンが3-2でオーストラリアに逆転勝ち。試合後、記者会見に姿を見せたオーストラリアのニルソン監督が勝負の分かれ目となった日本の“足攻”を振り返った。
序盤に2点を先制して試合を優位に進めながらも、試合終盤に逆転を許してしまったオーストラリア。ニルソン監督は試合を振り返り、「序盤はいい形で入ることができたし、投手陣も良いピッチングをしてくれた。しかし、日本が足でプレッシャーをかけてきたところを抑えきれなかった」とコメント。代走・周東の2盗塁と源田のセーフティで同点に追いつかれた7回裏の攻防がターニングポイントになったとの見解を示した。
また、二盗、三盗を決め、最後は三塁線へのバントを捕球したウィルキンズのタッチをかいくぐって同点ホームを踏んだ周東については、「周東のスピードはワールドクラス。群を抜いている。そのスピードが守備にプレッシャーを与えた」と賛辞を送り、「あの場面で日本が行ったプレーに敬意を示したい。ミスをできない場面でしっかりと決めてきた」と二死という状況で三盗とセーフティスクイズを決めてきた日本の攻撃に感嘆した。
その後、周東にタッチをしに行ったウィルキンズの判断について問われると「ファーストかホームに投げる選択肢もあったが、どちらもギリギリだった。正しい判断だったと思うが、ボールをトスしても良かったのかなとも思う」と語り、フィールドにおける判断の難しさ強調した。
今回の敗戦でオーストラリアは2敗(オープニングラウンドからの持ち越し)となり、早くも厳しい状況に追い込まれた。あすは東京ドームに舞台を移し、オープニングラウンドから連勝を続けているメキシコと対戦する。