好調・鈴木はチームメイトに感謝
ZOZOマリンで行われた『プレミア12』のスーパーラウンド第1戦は、侍ジャパンがオーストラリアに3-2で逆転勝ち。試合後、記者会見に臨んだ稲葉篤紀監督と鈴木誠也選手が、4回裏に飛び出した一発を振り返った。
冒頭、侍ジャパンの稲葉篤紀監督は「オーストラリアの先発ピッチャーが非常に良かった。なかなか打者もとらえられず、先に2点をとられてしまったが、誠也の一発が早い段階で出たことで、ベンチも盛り上がったし、声もでるようになった。非常に大きな一本だったと思う」とコメント。2点差とされた直後の4回裏、二死走者なしの状況から1点差に迫る本塁打を左翼席に運んだ4番に賛辞をおくった。
自身の一発に関して鈴木は、「なかなか日本の攻撃が動かなかったので、どうにかして塁に出たいなと。それがたまたま最高の結果になって、チームも盛り上がってくれたので良かった」と振り返り、3試合連発と好調な点に関しては「4番で使ってもらっている以上は結果を出したいし、国同士の対決なので負けたくないという思いも強い。それが良い方向にいっているのではないか」との見解を示す。
日本の4番として抜群の存在感を示している鈴木だが、本人は「好調かと言われると…」と語りつつ、「勢いや球場の雰囲気、自分のいまの流れだったりに乗っている感じはあるんですけど、一番はチームメイトが得点圏だったり、良い場面で回してくれることが多いので、より集中してモチベーションを高く、常に良い状態で打席に入れているのが結果につながっているのかなと思う」と、チームとしての結果であることを強調。指揮官が掲げ続けてきた「結束」が、形となっていることがうかがえる。
これでオープニングラウンドからの持ち越し分も含めて2勝とした侍ジャパン。さらなる難敵との試合が続くスーパーラウンドだが、仲間への感謝を忘れない頼れる4番の一振りが、これからもチームをけん引していく。