2005年に巨人でプレーしたキャプラー氏
メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツは現地時間12日(日本時間13日)、来季からゲーブ・キャプラー氏が新たに監督に就任することを発表した。
キャプラー氏は1975年生まれの44歳。現役時代は高い運動能力を誇る3拍子揃った右の外野手として、複数球団を渡り歩きながらMLBで通算12年プレー。通算1104試合に出場して打率.268、82本塁打、386打点という成績を残している。
この名前を聞いて、「なんか知ってるかも」と思った方もいるのではないか。このキャプラー氏、実は2005年は巨人の一員としてNPBでプレーしている。当時の巨人はセンターをタフィ・ローズが守るという布陣だったこともあって、打力を落とさずに守備力の強化を図るべく鳴り物入りで入団したが、開幕から待てど暮らせど結果が出ず。最後は環境に馴染めなかったことを理由に、シーズン中に契約を解除してアメリカに戻ってしまった。
キャプラー氏はその後、2010年に現役を引退。2012年にはイスラエルの代表監督としてWBC予選を戦うなど、指導者としてのキャリアを歩み、2018年からはフィリーズを指揮。MLBの監督デビューを果たしたが、今季は大型補強を敢行しながら地区3位とポストシーズンに進むことができず、来季まであった契約を打ち切る形で解任となっていた。
そんなキャプラー氏の新天地となったのが、奇しくも日本で在籍したチームと同じ名前のサンフランシスコ・ジャイアンツ。ジャイアンツといえば、ブルース・ボウチー監督が2007年から長期政権を築いていたが、今季の開幕前に今年限りで退任することを発表していた。
名将のあとを継ぎ、サンフランシスコに新たな黄金期をもたらすことができるか。2020年、新生・ジャイアンツに注目だ。