中盤のつなぎ役「無理して行ってもらってる」
侍ジャパンは16日、「プレミア12」スーパーラウンド最終戦・韓国戦に10-8で勝利。決勝戦で対戦する宿敵を相手に打ち勝ち、スーパーラウンド1位通過でファイナルを戦う。
建山義紀投手コーチは試合後、韓国の打線について「一筋縄では抑えられない打線。手強い」と振り返った一方で、「実際に投げきったボールに対してどうアジャストするかというのは投手陣全体で感じたと思う。明日に活かしたい」と、決戦へ向けての収穫があったことも強調した。
この日は、5回に2番手として登板した大野雄大が、いきなり3連続与四球と乱調。続く3番手・山岡泰輔は、2イニング目に3連打を浴びて2失点するなど、試合中盤の継投に苦しんだ。
所属チームで先発を務める投手が、日本代表で中継ぎを務めることについては、「(その難しさは)僕も一番感じてて、山岡にしても大野にしても無理言って難しい場面で行ってもらってる」と、首脳陣も理解の上での決断。「ただ、そのポジションを投げる投手は今後も探していかなきゃいけない。いまのところは彼らに頑張ってもらっているというところ」と、東京五輪へ向けて引き続き適任者を探す模様だ。
投手陣全体で被安打12・失点8と、強力な韓国打線の力を正面から受けた格好になったが、「大竹にしてもしっかりゴロを打たせられる。ランナーを背負った場面でもこっちが自信を持って送り出せるな、と改めて感じた」と語るなど、今季は所属チームでも中継ぎとして活躍し、今大会3試合連続無失点のベテラン右腕に対する信頼感も口にした。
また、「あすは高橋礼もブルペンに入ります」と、アメリカ戦で先発(4回2失点)したサブマリンが中4日でブルペン待機することを明言。大役を託した先発・山口俊には「あすも総力戦でいく。ひとりでも多くアウトを取ってくれたらと思うけど、一つひとつしっかり投げてもらえたら」と、投手陣を総動員して援護する方針を明かした。