日本ハム・西川遥輝

◆ 内野でプロ入り、外野の名手へ

 日本ハムの西川遥輝選手(27)は28日、都内で開催された『第48回 三井ゴールデン・グラブ賞』の表彰式に参加。3年連続で獲得した守備の栄誉は、球団としても1993年から“27年連続で受賞者輩出”という大記録。「ファイターズの受賞記録を途絶えさせなかったのは嬉しく思います」と喜びを語った。

 智弁和歌山高時代は大型内野手として注目を浴び、プロでも内野手からキャリアをスタートさせた西川。2015年から徐々に外野での出番が多くなると、登録ポジションを外野手に変更した2017年から3年連続でゴールドグラブを獲得。持ち前の俊足を活かした広い守備範囲を武器に、広大な札幌ドームの外野を駆け巡って投手をサポートしている。

◆ 「信頼してもらえる選手になりたい」

 そんな男が守備でもっとも意識することは、「少しでも投手の役に立てるように」。なかでも、「難しい打球もかんたんに処理できるよう心がけています」と言う。

 「ポジショニングを前に、ということは意識をしていて。前の打球をスライディングなしでかんたんに捕りたい。頭を越される打球は、ピッチャーが悪いぐらいの気持ちで…」

 もちろん、本当にそんなことを思っているわけでなく、ハナから大きな飛球を捨てているというわけでもない。そのぐらいの割り切りを持って、前に落ちる打球に勝負をしていくという意気込み。実際に西川遥輝の好プレー動画を探して見ると、頭上を越えるだろうという大飛球を全力で背走して見事に掴む…というシーンは多々ある。

 「年々、より考えて取り組むようになりましたね。理想像みたいなものはないですけど、飛んできたボールをかんたんに捌きたい。難しい打球を難しく見せないで、安心感を与えられるように。信頼してもらえる選手になりたい」

 “前への意識”を高め、球界屈指のセンターへ。来季がプロ10年目、男はまだまだ自身の成長を見据えている。

◆ “来季”にかける想い

 また、節目の10年目に挑むにあたり、西川は自分自身にプレッシャーをかけている。

 ひとつは、『キャプテン就任』。来季もチームを率いる栗山英樹監督に「絶対的な信頼感がある。勝つために思い切って託した」と言わしめ、中田翔からその大役を引き継いだ。

 キャプテンについては、「やったことある気もするけど覚えてない」とのこと。それでも、「これからは自分だけじゃなくなる。チームのために何ができるか」と早くも意識を切り替え、逆襲を目指すチームの先頭に立って引っ張っていく姿勢を見せる。

 そしてもうひとつが、「メジャー希望の表明」。27日に契約更改を行ったタイミングで、早ければ来年のオフにもポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦したいという気持ちを示し、それを記者会見で表明した。

 「もちろん、良く思わない人もいると思う」としながらも、「自分にプレッシャーを与える意味でも、言っていくということは大事。言うからには結果を出さないといけない」と、自身の夢であることはもちろんのこと、「来年にかける」という意味も込めての表明だったことを明かす。

 チームを引っ張る立場で、なおかつ個人としてもしっかりと結果を残すこと。その先に待つ、自分の夢を実現するために…。

 2020年は西川遥輝の真価が問われる1年になる。

文=尾崎直也

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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