オフの秘話満載
横浜にある日産のグローバル本社ビルで、今季13勝を挙げて“エース”として君臨した今永昇太と、30セーブで2年連続セーブ王に輝いた山崎康晃の2人によるトークショーと撮影会が行われた。
シーズン終了後、「プレミア12」でも日の丸を背負い活動していた2人にとって、やっと訪れたオフシーズン。今永は「ダラダラグータラ生活しています」、山崎はトークショーなどの「おしゃべりオバケの時間!」と、それぞれのオフを満喫していることを明かしてトークショーはスタート。
侍ジャパンに関して今永は、「あっという間の貴重な時間」だった振り返り、山崎も、先発で好投していた今永から「刺激をもらった。感謝したい」とコメント。しかし、試合以外の時間では「シンプルに男ふたりで枕投げ」や、若い侍メンバーとの「タピオカパーティー」を楽しんでいたとのこと。厳しい戦いの中でも、うまく息抜きをしていたことを明かした。
横浜スタジアムでも使用されているリリーフカーは日産の提供、守護神を務める山崎は「登板するときは必ず乗る」が、今永は「ゆったりした感じ」がしっくりこないこともあり「日産さんに確認をとり、コーチにも“ルーティーンでいいよ”と言ってもらった上で、走ってマウンドへ行ったが、CSで1点取られました」と、自虐ネタを交え笑いを誘った。
また、「エスコバーやパットンみたいに走ってマウンドへ行くのはかっこいい」とも話す今永に対し、山崎は「メジャー気質!!」と瞬時に突っ込むと今永は「やめてください!」と、とっさに反応。まるでコンビ芸のようなトークに、会場は大いに盛り上がった。
来季に向けて
オフのトレーニングについて今永は「流行りのドライブラインベースボールに興味があるので、見に行きたい」とシアトルまで行くことを明かし、山崎は「国内で上茶谷らとトレーニング。12月中は身体を休める。今は家で腹筋程度」と語ると、すかさず今永が「してませんよ!あとで腹みせます。“バイーン”ですよ」と暴露し、ここでも爆笑を誘った。
来季に向けて今永は「2位になり、CSも横浜で開催できたが敗退してしまった。最後に悔しい思いをした。個人的には開幕ピッチャーの座を他の選手に渡してはいけない。チームを引っ張って行きたい」と、今年に続いて来季もエースの座は渡さないことを宣言。山崎も「チームとして悔しい思いをした。メンバーも揃ってきているし、来年はチャンスだと思っている。なんとかしてリーグ優勝、日本一になれるように(最後を)絞めていけるように頑張る」と、来季も絶対的守護神としての矜持を口にした。
他にもクルマに関してや、今永のラップ披露、クルマで聞く音楽などのバラエティに飛んだトークに、今永のボケも炸裂し、集まったファンは終始笑顔だった。「横浜を盛り上げられるように」と、ファンに約束した投手陣の要のふたりが、来季もベイスターズの中心としてチームをけん引していってくれることだろう。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・かたひろ)