ロッテの入団記者会見で笑顔を見せる美馬学投手。右は井口資仁監督、左は河合克美オーナー代行兼社長=3日、千葉市内

◆ 背番号は「15」に決定

 「一番はホッとしています。嬉しく思っています」。

 楽天からFA宣言した美馬学は、千葉ロッテマリーンズの背番号『15』のユニフォームに袖を通した。

 今季、クライマックス・シリーズ進出を最後まで争った楽天からの加入。「井口監督、松本本部長の熱い気持ちが決め手となりました」と入団理由を明かした。

 これまでは敵として戦っていたが、来季からはマリーンズの熱い応援団が味方となる。

 「今年は東京ドームで投げさせていただいたときに、正直あの応援に圧倒されたというのがあったので、その応援を味方にできるというのは嬉しく思います」。

 美馬は2010年ドラフト2位で楽天に入団。プロ2年目の12年に自身初の規定投球回に到達すると、13年には球団初のリーグ優勝、日本一達成に大きく貢献し、自身も日本シリーズでMVPに選出された。16年からは先発ローテーションの一角として投げ、最近4年間で3度規定投球回をクリア。今季は143回2/3を投げ、8勝5敗、防御率4.01の成績を残すなど、先発としての実績は十分だ。

 「しっかり、ローテーションを守れることを評価してもらっていると思います。しっかりローテーションを守り、貯金を作り、そして日本一になって、井口監督を胴上げすることを目標に頑張りたいと思います」。

 新天地となるロッテで、チームに優勝をもたらすため、全力で投げていく。

取材・文=岩下雄太

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