◆ 「いろいろ考えさせられるシーズンだった」
DeNAの宮崎敏郎選手(30)は4日、横浜市内の球団事務所で契約更改に臨み、一発サインはしたものの、詳細な金額は明らかにしなかった。
宮崎はプロ7年目の内野手。2017年には首位打者に輝き、ここ2年連続で打率3割をクリアしてきた強打の三塁手だが、今季は開幕から打撃不振に苦しんで成績が伸びず。トンネルを抜けたかと思えば骨折で戦線離脱を強いられるなど、苦しいシーズンとなった。
本人としても、「いろいろ考えさせられるシーズンだった」という2019年。それでも、なんとか規定打席はクリアして、打率.284はリーグ12位でチーム内ではトップ。本塁打も15本放ったが、「満足はしていません。チームに貢献できなかった」と悔しさを滲ませる。
契約更改後に行う会見でのやり取りと言えば、サインした/してないの質問に続いて『差し支えなければ~』と金額を聞き出すのが定番だが、宮崎は「差し支えあるので…」と最後まで具体的な金額は明かさず。前年からの増減についても明言を避けたが、関係者への取材によると「(前年から)大きな変化はない」とのこと。
球団からは「来年はチームの中心として頑張ってくれ」と期待をかけられたことを明かし、悔しさをバネにリベンジの2020年へ。このオフは「バッティングの精度を上げていく」というのを目標に、来季は「ケガをせず、一年通してやっていけたら」と抱負を語った。
取材・文=萩原孝弘