DeNA・梶谷隆幸 [写真=萩原孝弘]

◆ 「シーズンを通してずっとチームに貢献」

 DeNAの梶谷隆幸選手(31)は4日、横浜市内の球団事務所で契約更改に臨み、2200万円ダウンの年俸7400万円(※金額は推定)でサインした。

 梶谷はプロ13年目の外野手。高い身体能力を活かしたスケールの大きいプレーでファンを魅了する選手で、2014年には盗塁王のタイトルも獲得しているが、近年は度重なる故障に悩まされて一軍に定着することができず。昨年に続いて今季も41試合の一軍出場に留まり、年俸1億円以下の場合の減額制限=「25%」に迫る「24.4%」ダウンでの更改となった。

 話し合いを終えた梶谷は、「私の中で振り返りをした。特別ここで伝えることはありません」とコメント。来季に向けては「高い目標を掲げていますので、そこに向かって結果を出す」とし、具体的な内容については「自分からは言いません」と多くを語ろうとはしなかった。

 チームの外野手(今季開幕時点の登録)では唯一の“昭和生まれ”。若き力の台頭もめざましいチームであるが、とはいえ梶谷もまだ31歳。老け込む歳ではない。

 今オフには筒香嘉智がメジャー挑戦を表明していることもあって、外野のイスはひとつ空くことが予想される。若手との競争になるが、譲るつもりはさらさらない。このオフは「打つこと」に重きを置いて、「シーズンを通してずっとチームに貢献できるようなバッティングをしていきたい」と目標を語る。

 終始厳しい表情での会見にはなったが、「結果を出して、満足のいくシーズンを」と内なる闘志はメラメラと燃えている。筒香の後の“主将”の座についても、「もし監督からやってほしいと言われたら、もちろんやります」と即答。来季にかける想いは人一倍強い。

 2020年は逆襲に燃えるハマの「3」から目が離せない。

取材・文=萩原孝弘

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