即戦力として機能
東洋大からドラフト1位で入団した上茶谷大河投手(23)が5日、はじめての契約更改に臨み「178%アップ」の4300万円でサインした。
開幕から一度の抹消はあったものの、ローテーションをほぼ守り抜き、チーム内での投球回数134はエース・今永昇太に次ぐ2位、7勝6敗、防御率3.96の成績を残し、即戦力としてチームの本拠地初CSに貢献した。球団からも「先発として、1年を通して投げられたこと」を評価されたとし、「スゴい嬉しい」と笑顔を見せた。
上茶谷は「1年を通して、(勝てなかった)最初の期間だったり、夏の勝てない時期など、いろいろ経験させていただいた。来年以降に繋がる1年間だった」と振り返り、「先発として、自分の力を1試合出しきった上で長いイニングを投げる」ことを来季に向けた課題に挙げた。
また、「夏にバテがきた。体力的にしんどい」こともあり、克服のためにも「1月から(山崎)康晃さんのキャンプに参加して、長年ケガなくやっている方のトレーニング方法や、オフの過ごし方を学ぶ」ことを明かした。
オリンピックにも「気持ちはある」
東洋大の同期の試合は「毎試合見ていた」と語り、中でも甲斐野央の活躍は「シーズン中もオフ(侍ジャパン)も刺激になった。負けられない」と素直な感想を述べ、「ジャパンには入ったことがないので、(入ってみたい)気持ちはある。来年は自分も同じ舞台に」と、本拠地で行われる五輪にも意欲を見せた。
球団の新人記録である6連勝をマークし、カード頭や中5日も経験した背番号27は、「今年の134イニングを超えて2ケタ勝利を挙げ、今年よりもいい成績を残せるように」と“自分超え”を果たすべく、来季に向けて鍛練を続けていく覚悟だ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)