「悔しさの方が大きいシーズン」
西武の山川穂高選手(28)は5日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、前年から1億円アップの年俸2億1000万円(※金額は推定)でサインした。
山川は中部商高から富士大を経て、2013年のドラフト2位で西武に入団した右の大砲。プロ6年目の今季は夏場に調子を落として4番の座を中村剛也に譲るシーンもあったものの、全143試合に出場して打率.256、本塁打43、打点120をマーク。打点は終盤に中村に交わされてタイトル獲得とはならなかったものの、2年連続でホームランキングに輝いた。
前日に更改した森友哉が2億円だったことについて、「まぁ、森に勝ったというか」と笑顔を見せた28歳。「成績は負けたんですけれど、森の食事代の分で1000万円ということで…」と笑いを誘った。
球団からは「去年から本当によくやってくれている」と言ってもらったことを明かしたものの、本人は「全然ダメでした」と厳しいジャッジ。「打点もホームランも、思い描いたようにいかなかった。4番も外されて、悔しさの方が大きいシーズンでした」と振り返る。
このオフは「反省点が多かったので、来年に生かすための時間に」とし、「休みの間で差がつくのかなと思っているので、レベルアップできるようにしたい」と、気持ちはすでに来季へと向いている。「3連覇もそうですし、3年連続のホームラン王、そして日本一。あとは金メダル、五輪は出れたらですけど……」。目標はたくさんあるが、そのなかでも「大きな目標は3連覇と日本一、です」と、チームの成功を最優先に挙げた。
背番号も新しくなって迎える2020年シーズン。「西武の3番は山川だと、子供たちからもそう言われるものにできれば」。新たな覚悟を背負い、キングが新シーズンに挑む。