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成長著しい高卒投手が続々!ロッテの育成とドラ1・佐々木への高まる期待

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ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希

アピールポイントはストレート


 「大船渡高校から参りました佐々木朗希と申します。これから千葉ロッテマリーンズのために一生懸命プレーして参りますので、応援よろしくお願いします」。

 9日に行われた新入団会見で、ドラフト1位の佐々木朗希(大船渡高)は初々しく挨拶した。

 ドラフト会議では4球団競合した右腕は「これから日本一のピッチャーになるために日々練習を頑張って、沢村賞を獲れるように頑張っていきたいと思います」と決意を述べた。

 高校時代は最速163キロを記録したが、プロでも“ストレート”を磨いていく。「僕のアピールポイントはストレートだと思っているので、ストレートだけはどの選手に負けないようにしっかり磨いていきたいと思います」とこだわりを見せる。

 “170キロ”の期待が込められた背番号『17』については「期待を込めていただいた番号だと思っているので、期待に応えられるように頑張っていきたいです」と話した。

近年の高卒投手育成事情


 近年、ロッテの高卒1年目の投手はファームでプロの体を作ることを重点に置いている。二木康太はプロ1年目から体重が約20キロアップし、3年目まで体重を増やしていた4年目の成田翔もプロ入りから約10キロアップ。高卒1年目の土居豪人は、高校3年夏の体重76キロから秋季キャンプ時点で体重は92キロとなり、ストレートのスピードも10月のフェニックスリーグで最速153キロをマークした。土居は体作りは「順調にきているかなと思います」と手応えを掴む。

 また、二木が「ランニングの前にランニングフォームをしっかりやろうというところだったり、基本中の基本を徹底的にやっていくという感じでした」と振り返れば、今季チームトップタイの8勝をマークした種市も「自分もランニングフォームが良くないので、コーチには毎回言われていました」とランニングのフォームから徹底的に指導を受けた。

 このようにロッテの高卒1年目の投手はシーズンの大半を体づくりに費やし、夏場以降に二軍戦で初登板、10月のフェニックス・リーグで登板を増やしてくというのが近年の流れだ。ただ、小野晋吾二軍投手コーチが「今年の古谷に関しては予定より早く進んだというか、いい形でゲームに入っていけた」と話したように、古谷は早い段階でプロの体づくりに慣れたこともあり、4月17日のオールフロンティアとの二軍練習試合で実戦デビューし、5月5日の巨人との二軍戦で公式戦初マウンドを飾るなど、選手の状態に応じて様々な対応をとっている。

 小野二軍コーチは佐々木朗希の育成について「どこまで球団として考えているのかというのは、まだまだこれからになってくる」と前置きをしたうえで、「僕の中では基本、古谷、種市、岩下とかも見てきているので、どのタイミングでゲームに入っていくのか、とにかく基礎体力、体づくりがメイン。投げる感覚も忘れさせてはいけない。そういうところをうまくバランスを取りながら投げることをさせていければいいかな。焦らずしっかりまず体をつくることに集中させたいと思います」と秋季練習の時点ではこのような考えを示した。

 ロッテには、吉井理人投手コーチ、川越英隆投手コーチ、小野二軍投手コーチ、大隣憲司二軍投手コーチに加え、楠貴彦コンディショニングディレクター、根本淳平二軍ストレングスコーチと優秀なスタッフが揃っている。さらに来季からメディカル体制の強化を図るべく、順天堂大学医学部との提携を結んだ。“金の卵”を育てるバックアップ体制は十分に整っている。

二木以降の高卒新人の1年目成績


▼二木康太(2014年)
一軍:登板なし
二軍:2試 0勝0敗0S 2回 防4.50

▼岩下大輝(2015年)
一軍:登板なし
二軍:2試 0勝0敗0S 2回 防4.50
→15年11月にトミージョン手術

▼成田 翔(2016年)
一軍:登板なし
二軍:7試 0勝0敗0S 18回 防6.00

▼原 嵩(2016年)
一軍:登板なし
二軍:8試1勝4敗0S 20回 防4.05

▼島 孝明(2017年)
一軍:登板なし
二軍:3試0勝0敗0S 1回2/3 防43.20

▼種市篤暉(2017年)
一軍:登板なし
二軍:1試0勝0敗0S 1回 防0.00

▼森遼大朗(2018年)※育成
二軍:1試 0勝0敗0S 1回 防0.00

▼古谷拓郎(2019年)
一軍:登板なし
二軍:13試 6勝4敗0S 50回 防5.04

▼土居豪人(2019年)
一軍:登板なし
二軍:10試 0勝0敗0S 12回 防9.75

取材・文=岩下雄太
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