憧れの存在は松井稼頭央
西武は12日、所沢市内で2020年度新入団選手発表会を行い、今秋のドラフト会議で指名された全9選手をお披露目した。
ドラフト4位の川野涼多は熊本・九州学院高の右投げ両打ちの内野手。178センチ・78キロと決して身体は大きくないが、「走攻守バランスが良く、特にスローイングが安定している。将来性のある選手」との編成評価を受けてプロ入りした。
川野の出身校・九州学院といえば、今季プロ2年目で新人王に輝くなど大ブレークしたヤクルト・村上宗隆の出身校でもある。そういったこともあり、「自分を含め、村上さんの活躍を見て野球を頑張ろうと思っている子どもたちが多い。影響は大きい」と、2学年上の先輩の活躍が地元の選手たちにとって刺激となっていることを明かした。
この日は各選手の背番号もお披露目され、川野は『56』を背負ってファンの前へ。「結構うれしいです。この番号でやっていきたい。ヤクルトスワローズの村上さんが『55』なので、その次の『56』をいただけて嬉しく思います」と、脚光を浴びた先輩に続く番号を背負うことへの思いを口にした。
そんな川野の目標とする存在は「野球を始めたときから目標としていた」という松井稼頭央二軍監督だという。「すべてのことを一から考え直したいとおもっているので、こいつしつこいなと思われるくらい質問して、ひとつひとつ吸収していけたらと思います」と意欲十分だ。
ひとつひとつの言葉に明確な意思を感じる19歳の好きな言葉は『己の弱さを知れ』。現在の自身は「考え方が甘い。入ってからプロ野球の洗礼を浴びたいと思います」と自己分析しつつも、発表会でファンへ向けて披露した色紙には「首位打者」と、明確な目標を記した。
憧れの松井監督が掴めなかったタイトル獲得を目標に、まずは自らがアピールポイントに挙げた「がむしゃらさ」を前面に出してプロの世界へと飛び込んでいく。