「日本は育成の場」
阪神から自由契約となっていたピアース・ジョンソン投手(28)が、サンディエゴ・パドレスと2年5000万ドル(約5億4700万円)で契約合意。MLB公式サイトなど、複数メディアが現地時間23日(日本時間24日)に報じている。
ジョンソンは2012年にカブス傘下でプロデビューするもなかなかメジャーの舞台には届かず、6年目の2017年にようやくメジャー初登板。2018年はジャイアンツで38試合に登板したが、3勝2敗で防御率5.44という成績に終わっていた。
しかし、今季から戦いの場を日本に移すと、オープン戦から安定した投球を続けてセットアッパーの座を確保。チームでは島本浩也に次ぐ58試合に登板し、リーグ2位の42ホールドポイントを記録した。また、“伝家の宝刀”パワーカーブを武器に58回2/3イニングの登板で91奪三振、今季30イニング以上投げた投手の中では12球団トップの奪三振率13.96をマークしている。
これで、今オフに日本から“MLB復帰”となる選手はセ・リーグの「最優秀中継ぎ投手」に輝いたジョエリー・ロドリゲス(中日⇒レンジャーズ)に次いで2人目。これにはESPNのジェフ・パッサン氏も、自身のTwitterで「ジョンソンとロドリゲスは、日本が育成のための最適な場所になっていることを示している」とコメントしている。
最近では2018年にマイルズ・マイコラス(元巨人・現カージナルス)がリーグ最多勝、クリス・マーティン(日本ハム⇒レンジャーズ/現ブレーブス)がブルペンの一角を任されるなど、NPBからMLBの舞台に返り咲いた投手たちが“復帰1年目”から大活躍。
このオフに海を渡る2人はどのような活躍を見せてくれるのか。日本で再評価された“逆輸入選手”に引き続き注目だ。
▼ ピアース・ジョンソン
守備位置:投手
投 打:右投右打
身長体重:188センチ/91キロ
生年月日:1991年5月10日(28歳)
経 歴:ミズーリ州大-カブス(12~17年)-ジャイアンツ(17~18年)-阪神(19年)-パドレス(20年)
[2019年成績]
58試(58回2/3)2勝3敗 40ホールド 防1.38
[MLB通算成績]
38試(44回2/3)3勝2敗 1ホールド 防5.44
▼ ジョエリー・ロドリゲス
守備位置:投手
投 打:左投左打
身長体重:185センチ・91キロ
生年月日:1991年11月14日(28歳)
経 歴:マテルナルリリ高-フィリーズ(16~17年)-中日(18~19年)-レンジャーズ(20年)
[2019年成績]
64試(60.1回)3勝4敗 防1.64
1セーブ 41ホールド
[NPB通算成績]
90試(87.2回)3勝7敗 防1.85
2セーブ 50ホールド
[MLB通算成績]
38試(36.2回)1勝2敗 防5.40
0セーブ 6ホールド