2度の戦力外から3球団目
西武は24日、今月6日に獲得を発表していた元阪神・森越祐人選手(31歳)と正式に契約を結び、入団会見を実施した。背番号は「59」となる。
今オフに阪神から戦力外通告を受けていた森越は「2度戦力外となって3球団目ということもあり、自分のやるべき仕事も自分の中ではわかっているつもり。新たなチームで新たなスタートを切れるように頑張ります」とコメント。西武の印象については「豪快」と語り、「僕は地味なタイプなので、辻監督、球団が求めているところを理解して、優勝、日本一のピースになれれば」と意気込みを口にした。
今秋に行われた合同トライアウトでは本塁打を放つなど活躍したが、本人は「区切りと言うか、家族や両親にユニフォーム姿を見せる最後の機会というのもあった」ことを明かし、中日を戦力外となり、トライアウトを経て阪神に入団した自身の経験上「正直、2回受かるのは難しいと思っていた」という。引退後の身の振り方も決まっていたが、今年1歳になった長男の誕生日に朗報が届き、家族から「やらない理由ないでしょ」と背中を押された。
守備力とユーティリティ性をアピール
森越は自身の持ち味に“守備力”を挙げ、「二遊間だけでなく、一三塁も、フェニックスでは外野もやった」と、複数のポジションを守れるユーティリティ性をアピール。「使い勝手のいい選手、いて良かったと思ってもらえる存在になれれば」と自身の役割を語り、「自主トレ、キャンプの印象がすごく大事になってくる。最初のイメージを覆すのは難しいので、良い印象を持ってもらえるようにがんばりたい」と新天地での新たなスタートに向けて力を込めた。
会見に同席した渡辺久信GMも「優勝争いをするためのチーム力の構築という部分で、戦力としてピースに当てはまる」、「彼の守備力は必ず力になる」と、固定されつつある内野の貴重なバックアッパーとして期待を寄せた。