◆ 15回大会はヤクルト優勝で幕
小学5・6年生で編成された12球団ジュニアチームのNo.1決定戦『NPB 12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研』が、12月27日から29日までの3日間に渡って札幌ドームで行われた。
15回目を迎えた今大会は東京ヤクルトスワローズJr.が、決勝で東北楽天ゴールデンイーグルスJr.を4-0で下し、14年ぶり2度目の優勝を果たした。
小学生とはいえ、全国各地から選抜された選手たちが集まる大会はハイレベル。これまでにも「ジュニアトーナメント」に参加した選手の中から多くのプロ野球選手が誕生しており、今秋のドラフトでも3選手が指名を受けた。
◆ 地元のスター
なかでもこの秋にドラフト1位で中日に入団した石川昂弥(東邦高)は、2013年大会で背番号『6』を背負って中日Jr.の内野手としてプレー。あれから6年の時を経て、今度は竜の未来を担うスラッガーとしてドラゴンズのユニフォームを身にまとう。託された背番号は荒木雅博(現コーチ)が背負っていた『2』。これも運命の巡り合わせなのか、中日の黄金時代を支えた“アライバコンビ”(荒木和博・井端弘和)の背番号をリレーする格好となった。
過去の「同一球団への入団」を振り返ると、楠本泰史(2008年横浜Jr.)、西巻賢二(2011年楽天Jr.)、そして根尾昂(2012年中日Jr.)の3名がジュニアチームと同じ“地元球団”から指名を受けている。
中日は地元選手を指名する方針もあってか、結果的にここ2年連続でジュニアチーム出身のスター候補生をドラフト1位で獲得中。“青い糸”で結ばれた2人の共演を前に、ファンはいまから期待が膨らむばかりだろう。
◆ NPBジュニアトーナメント参加選手一覧
★=ジュニアチームと同一球団に入団
▼ 2005年
・高城俊人(ソフトバンクJr.)
<横浜11年D2位>
・近藤健介(ロッテJr.)
<日本ハム11年D4位>
・柿原翔樹(ソフトバンクJr.)
<オリックス11年育D2位>
・高山 俊(ロッテJr.)
<阪神15年D1位>
・川越誠司(日本ハムJr.)
<西武15年D2位>
・船越涼太(ロッテJr.)
<広島15年D4位>
▼ 2006年
・今井金太(広島Jr.)
<DeNA12年育D1位>
▼ 2007年
・松井裕樹(横浜Jr.)
<楽天13年D1位>
・森 友哉(オリックスJr.)
<西武13年D1位>
・田口麗斗(広島Jr.)
<巨人13年D3位>
・砂田毅樹(日本ハムJr.)
<DeNA13年育1位>
★楠本泰史(横浜Jr.)
<DeNA17年D8位>
▼ 2008年
・小野 郁(ソフトバンクJr.)
<楽天14年D2位>
・淺間大基(ヤクルトJr.)
<日本ハム14年D43位>
・香月一也(ソフトバンクJr.)
<ロッテ14年D5位>
・高濱祐仁(ソフトバンクJr.)
<日本ハム14年D7位>
・戸川大輔(日本ハムJr.)
<西武14年D育1位>
・木村聡司(中日Jr.)
<広島14年D2育2位>
▼ 2009年
・オコエ瑠偉(巨人Jr.)
<楽天15年D1位>
・網谷圭将(ロッテJr.)
<DeNA15年育1位>
・郡司裕也(ロッテJr.)
<中日19年D4位>
・津留崎大成(ロッテJr.)
<楽天19年D3位>
▼ 2010年
・藤平尚真(ロッテJr.)
<楽天16年D1位>
・九鬼隆平(オリックスJr.)
<ソフトバンク16年D3位>
・浜地真澄(ソフトバンクJr.)
<阪神16年D4位>
・今井順之助(中日Jr.)
<日本ハム16年D9位>
▼2011年
・安田尚憲(阪神Jr.)
<ロッテ17年D1位>
・櫻井周斗(ヤクルトJr.)
<DeNA17年D5位>
・西浦颯大(ソフトバンクJr.)
<オリックス17年D6位>
★西巻賢二(楽天Jr.)
<楽天17年D6位>
▼ 2012年
★根尾 昂(中日Jr.)
<中日18年D1位>
・藤原恭大(オリックスJr.)
<ロッテ18年D1位>
・林 晃汰(阪神Jr.)
<広島18年D3位>
・石橋康太(ロッテJr.)
<中日18年D4位>
・田宮裕涼(ロッテJr.)
<日本ハム18年D6位>
▼ 2013年
★石川昂弥(中日Jr.)
<中日19年D1位>
・小林珠維(日本ハムJr.)
<ソフトバンク19年D4位>
・及川雅貴(ロッテJr.)
<阪神19年D3位>