ニュース 2019.12.27. 10:00

打撃を評価も守備に課題 解説陣がみた巨人・若林

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巨人・若林晃弘 (C)Kyodo News
 巨人の若林晃弘は1年目の昨季はわずか17試合の出場にとどまったが、2年目の今季は77試合に出場し、打率.239、5本塁打、21打点と出場機会を増やした。

 今季は開幕を二軍で迎え、開幕直後に昇格するもすぐに降格。6月1日に再昇格を果たすと、今季初スタメンとなった6月6日の楽天戦でマルチ安打をマークし、そこから4試合連続安打、12試合連続出塁とアピール。交流戦で出場機会を増やし、徐々にレギュラーでの出場が多くなった。夏場以降は、打撃面で苦しんだが、トータルで見れば前年よりも成長を見せる1年となった。

 6月7日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ロッテ戦』で解説を務めた真中満氏は、同日にプロ初本塁打を放った若林の一発に「素晴らしいスイングでした。カウント2ボールから真っ直ぐ1本をしっかり狙って貴重なホームランですね。打った瞬間でしたよね」と褒めた。

 大矢明彦氏は、若林の打撃に「力もありますし、経験はきちんと積んできている選手。ボール球に手を出さず、ピッチャーを苦しめていきながら、いい球がきたら長打もある。塁に出せば足が速い。とても厄介なバッターですよね」(6月18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-オリックス戦』)と分析した。

 一方で、守備面では厳しいコメントが多かった。6月12日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 西武-巨人戦』で解説を務めた井端弘和氏は、セカンドを守った若林のポジショニングに「セカンドのポジションが(左打者の)秋山選手、源田選手、(右打者の)外崎選手のときでも同じポジションにいるのが気になりますね」とコメント。

 川相昌弘氏も、8月31日の阪神戦で若林の送球について言及した。2-2の4回二死走者なしから高山がセカンドへ放った打球を二塁・若林は処理し、一塁へ送球しアウトにする。このプレーに阪神側がリクエストを出し、判定は覆りセーフとなった。

 若林の送球に川相氏は「若林に注文したいのは今見たいに慌てて投げるギリギリのプレーの時は、基本内野手は低いボールを投げなければいけない。若林が投げたボールは高いでしょ。阿部も一生懸命に伸びて前で早く捕ってあげようとやってあげているんですけど、高いボールというのはあんまり前には伸びられない。ショートバウンド、もしくはギリギリ地面に来るボールを投げると、一塁手は伸びられる。なので、早く取れるからアウトになるんですよ」と説明していた。

 レギュラーを奪うためにも打撃、守備のレベルアップは必要不可欠。今オフどのように過ごすかが大事になってきそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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