年間本塁打記録保持者にメジャー左腕まで…
今季も優勝こそ逃したものの、クライマックスシリーズを勝ち上がって日本一連覇を成し遂げたソフトバンク。シーズンでは最後の最後で差し切りを許したが、一戦必勝のポストシーズンでは圧巻の強さを見せつけた。
今オフのFA市場では、福田秀平の留意に努めるも残念ながら叶わず。そこからもなかなか補強の話題が挙がってこなかったが、12月半ばになってヤクルトを退団したウラディミール・バレンティンの獲得を発表。さらに年末を目前にした26日には、メジャー通算54勝の左腕マット・ムーアの獲得を発表と、12月になって“大物”を立て続けに補強した。
特にバレンティンの獲得は野球ファンに大きな衝撃を与えた。来年で来日10年目、これまでに3度の本塁打王に輝いているだけでなく、2013年にはシーズン60発の日本記録を打ち立てた男がチャンピオンチームに加入。守備面での不安は当然指摘されるところではあるが、最後にまくられた西武との差が“得点力”というところにあったことを考えると、これほど頼りになる存在はいない。
2年連続で日本一に輝いているとはいえ、2年連続でリーグ制覇は逃しているという事実もある。常勝軍団として、3年連続のV逸は許されない。来季から加わる投打のビッグネームは、新たなチームの柱となるのか。大きな注目が集まる。
2019年内のIN/OUTまとめ
【IN】
▼ 補強
<投手>
マット・ムーア
<外野手>
ウラディミール・バレンティン
▼ ドラフト指名
<投手>
津森宥紀(3位/東北福祉大)
大関友久(育2位/仙台大学)
村上 舜(育7位/山形中央高)
<捕手>
海野隆司(2位/東海大学)
石塚綜一郎(育1位/黒沢尻工高)
<内野手>
小林珠維(4位/東海大札幌高)
柳町 達(5位/慶應義塾大)
伊藤大将(育3位/八戸学院光星高)
勝連大稀(育4位/興南高)
荒木翔太(育6位/千原台高)
<外野手>
佐藤直樹(1位/JR西日本)
舟越秀虎(育5位/城北高)
【OUT】
▼ 移籍
<投手>
中田賢一 ⇒ 阪神へ
<外野手>
福田秀平 ⇒ ロッテへ
▼ 自由契約
<投手>
アリエル・ミランダ
岡本 健
ロベルト・スアレス ⇒ 阪神へ
<捕手>
市川友也
堀内汰門
<内野手>
ジュリスベル・グラシアル
美間優槻
<外野手>
塚田正義
江川智晃
アルフレド・デスパイネ
※その後、現役引退となった選手も含む