心機一転、2020年の戦いへ
年が明けて2020年。長かったオフもいよいよ残り1カ月となり、球春の到来が徐々に近づいている。
迫りくる新シーズンを前に、ここではオフの間に“心機一転”を図った選手に注目。オフの間の変更と言えば様々なパターンがあるが、今回は「背番号」の変更、なかでも「1ケタの背番号」に変更となった選手を取り上げていきたい。
西武は3選手が1ケタ変更
主砲の山川穂高は、プロ入りから背負ってきた「33」から「3」に変更。本人が希望したもので、「まだつけていないのでわからないですけど、重い数字だと思います。『似合わないだろう』といっぱい言われますが、西武の3番は山川だと、子供たちからもそう言われるものにできれば」と意気込みを語った。
西武の「3」といえば、古くは大下弘や土井正博、最近では清原和博といった歴代の大打者が背負ってきた番号で、山川の前任は浅村栄斗。チームの“3”連覇、そして自身の“3”年連続本塁打王を達成し、偉大な背番号の歴史に自らの名前を刻み込むことができるだろうか。
また、捕手の岡田雅利は「37」から「2」に変わる。チームにはリーグMVPと首位打者を獲得した正捕手の森友哉がいるが、「森を脅かす存在でいたい」と高校の後輩からポジションを奪うべく闘志を燃やしている。昨年は故障で長期離脱を強いられるなど悔しい思いをしたが、背番号を変えて心機一転、逆襲を期す。
最後に、金子侑司は元々1ケタの「8」だったが、今季からは「7」に変更。かつてともに自主トレも行っていた“師匠”・松井稼頭央の番号を受け継ぐことになり、「選手としても人としても憧れの存在。やっぱり次に7番をつけたいという思いはずっとあったので本当に嬉しく思います」と喜びを口にしつつ、気を引き締めている。
チーム事情によるものも…
一方、“チームの事情”によって変更となった選手もいる。
例えば、楽天の辰己涼介は1年目から「7」を背負っていたが、ルーキーイヤーのオフに「8」へと変更。これはFA移籍でロッテからやってきた鈴木大地が、新天地でも引き続き「7」を背負うことになったため。鈴木は辰己と会話をして感謝の想いを伝えたことを明かし、「すべての皆さんに7番をつけさせて良かったと言われるように」と意気込みを語っている。
また、オリックスの大城滉二も、プロ入りから背負ってきた「10」を新助っ人のアダム・ジョーンズが背負うため、プロ5年目の今季から1ケタの「9」に変更となることが決まった。
1ケタ番号に変更となった選手まとめ
<西武>
▼ 岡田雅利(捕手/7年目)
「37」 ⇒ 「2」
▼ 山川穂高(内野手/7年目)
「33」 ⇒ 「3」
▼ 金子侑司(外野手/8年目)
「8」 ⇒ 「7」
<楽天>
▼ オコエ瑠偉(外野手/5年目)
「9」 ⇒ 「4」
▼ 辰己涼介(外野手/2年目)
「7」 ⇒ 「8」
<日本ハム>
▼ 王 柏融(外野手/2年目)
「99」 ⇒ 「3」
<オリックス>
▼ 大城滉二(内野手/5年目)
「10」 ⇒ 「9」