ニュース 2020.01.05. 14:05

巨人の高卒2年目右腕、ハマ&神宮の怪力など…2020年注目の若手【セ編】

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DeNA・細川成也

アジアWLで光った阪神・島田


 2020年は東京五輪イヤーということもあり、プロ野球は例年より早く3月20日に開幕する。新シーズンが始まる前に、各球団のチーム状況を探りながら活躍が期待される若手を球団ごとにピックアップ。今回はセ・リーグ編だ。

●巨人:戸郷翔征(投手/高卒2年目)

 昨季は5年ぶりにセ・リーグ制覇を果たし、連覇が期待される巨人。だが今オフ、先発ローテーションの柱として、最多勝、最高勝率、最多奪三振の3冠右腕・山口俊がブルージェイズへ移籍。チームの先発防御率も2018年の3.63から2019年は3.83へ悪化しており、先発ローテの再編成は新シーズンの重要課題だ。

 期待の星は2年目右腕の戸郷。ルーキーイヤーだった昨季はシーズン中盤から頭角を現し、二軍戦で11試合(8先発)に登板し4勝1敗、防御率3.00をマーク。リーグ優勝がかかった9月21日DeNA戦(横浜)でプロ初登板初先発を果たし、同27日のDeNA戦(東京ドーム)でプロ初勝利をつかんだ。まだまだ粗削りだが、186センチの長身から投げ込むボールは威力十分。背番号も『68』から『13』へ変更。球団の期待も大きい。

●DeNA:細川成也(外野手/高卒4年目)

 今オフ、チームの顔で精神的支柱でもあった筒香嘉智がメジャーへ挑戦。主砲の移籍は痛すぎるが、若手野手にとっては定位置確保の大チャンスだ。昨季の本塁王・ソト(.902)に次ぐOPS(出塁率+長打率).899をマークした筒香退団は打線にとって大きな穴となる。年齢的な衰えが見えるロペスは同.756、ケガに泣いた宮崎敏郎も同.777と前年より数字を下げており、打線の弱体化が心配される。

 OPS視点で期待したいのが細川。昨季は二軍戦で15本塁打と持ち前の長打力をアピールしながら、出塁率.367をマーク。二軍戦ながらOPS.904をマークし得点能力の高さを示した。一軍戦でも選球眼向上を印象づけ、大きな期待がかかる新シーズン。春季キャンプから猛アピールしてほしいところだ。

●阪神:島田海吏(外野手/大卒3年目)

 12球団1位のチーム防御率3.46をマークし、大逆転でクライマックスシリーズ進出を果たした昨季の阪神。一方で、チーム得点数はリーグワーストの538点。チーム打率も同4位の.251、本塁打数は同5位の94本と得点力不足に苦しんだ。今オフは外国人選手を大量獲得。その数は球団史上最多となる8選手になった。

 助っ人の爆発とともに、日本人野手の台頭にも期待したいところ。その中で注目したいのが3年目の島田だ。昨季は二軍戦でも打率.242と振るわなかったが、オフに参戦したアジアウインターリーグ(台湾)では、16試合の出場で打率.356、3本塁打、13打点を記録。「追い込まれるまで、ホームランを打ちにいくくらい強く振る」スタイルが板につき、新たな可能性を示した。外野だけでも福留孝介、糸井嘉男、近本光司ら、同じ左打ちが多く揃うが、台湾での経験を飛躍につなげたい。

先発転向目指す広島・遠藤、フル回転に期待の中日・梅津


●広島:遠藤淳志(投手:高卒3年目)

 投打ともの誤算が相次ぎ、リーグ4連覇を逃した昨季の広島。そんな中でも期待の若手が芽を出し、高卒2年目の遠藤はすべて救援で34試合に登板し、1勝1敗1セーブ、防御率3.16と奮起した。シーズン終了後に先発転向を志願し、新シーズンは同期入団の山口翔らとともに先発ローテ入りをアピールする立場。遠藤はブレーキの効いたカーブが魅力のひとつで、先発転向で大化けする可能性を秘める。

 先発陣はジョンソン、大瀬良大地、野村祐輔、九里亜蓮、床田寛樹に加え、昨秋のドラフトで即戦力右腕・森下暢仁(明治大)の一本釣りに成功。ここに、近年燻っている岡田明丈や薮田和樹、そしてアドゥワ誠、山口、遠藤ら若手の突き上げがあれば、ハイレベルなローテ争いが期待できそうだ。

●中日:梅津晃大(投手:大卒2年目)

 7年連続Bクラスと低迷期を抜け出せない中日。それでも、与田新体制の昨季は最後までクライマックスシリーズ争いに絡み、柳裕也がチームトップの11勝、阿部寿樹は二塁手のレギュラーをつかむなど、既存戦力のレベルアップが目立った。

 次なるブレイク候補の筆頭は2年目右腕の梅津だろう。1年目の昨季は右肩の故障で出遅れたものの、先発でのデビュー登板から怒涛の3連勝。初登板からの3戦3勝は、球団の新人としては32年ぶりの快挙だった。昨季は6試合に先発登板したが、登板間隔はすべて中6日以上、球数も6試合中5登板が100球以下とコンディションを最優先。2年目はさらにスケールアップし、低迷期脱却の象徴になってほしいところだ。

●ヤクルト:中山翔太(外野手:大卒2年目)

 今オフ、バレンティンがソフトバンクへ移籍。外野陣の主力である青木宣親、雄平、坂口智隆は全員が35歳オーバーと高齢化も不安の種だ。代打や代走、守備固め要員も含め、山崎晃大朗、塩見泰隆、中山翔太らの台頭に期待したいところ。そのなかでもバレンティンが抜けたことを考えれば、長打が期待できる中山をブレイク候補の筆頭に挙げたい。

 ルーキーイヤー昨季は35試合に出場し、打率.289、5本塁打、14打点、OPS.795をマーク。チームが苦しむなか、非凡な長打力を発揮し存在感を示した。今オフは青木に声をかけられ、米国での合同自主トレに参加中。同自主トレに2年連続参加の村上宗隆とともに、若きクリーンナップを構築したい。

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