“東芝愛”を披露
西武の新入団選手8名(※既婚者の岸潤一郎選手は入寮せず)が6日(月)、埼玉・所沢の若獅子寮に入寮した。
昨秋のドラフト会議で1位指名を受けた宮川哲投手(東芝)は「今からがスタートなので練習で調整して出遅れないようにしたい」と気を引き締め、年末年始も「兄弟でキャッチボールやランニングをして体は動かしていた」とのこと。今週から始まる新人合同自主トレに向けては「これからなので、しっかりプロのレベルになれるように向上心をもってレベルアップしていきたい」と決意を口にした。
また、毎年恒例となっているこだわりの一品には、「きれい好きなので毎日掃除したい」と、社会人時代に「2年間お世話になった」東芝の掃除機を持参。新しくなった選手寮の第一期生ということもあり、自身の部屋が後々出世部屋となるような選手になれればいいと、意気込みを語った。
若獅子寮に西川旋風?
また、ドラフト2位の浜屋将太投手(三菱日立パワーシステムズ)は「自分の力が通用するかは心配だけど、どこまで通用するのかという楽しみもある。(プロは)最高峰の野球なので、そこでできるということを誇りに思ってやっていきたい」と入寮を迎えた心境を語り、こだわりの品には社会人時代から使用しているという『西川』のマットレスをチョイスした。
今回の入寮組で目立ったのが、こだわりの品に『西川』のマットレスを挙げる選手たち。浜屋以外にもドラフト3位の松岡洸希投手(埼玉武蔵ヒートベアーズ)や、ドラフト6位の井上広輝投手(日大三高)がオーダーメイドのマットレスを入寮に合わせて新調。すでに一度使用してみたという松岡は「爆睡でしたね」と笑顔を見せ、「プロになったということで、恥じないように行動して、自分の持っているものを出していけたら」と決意を新たにした。
仲間の思いが詰まった品々
その他には、ドラフト5位指名の柘植世那選手(Honda鈴鹿)が社会人時代の後輩(主島大虎選手)からもらったという、似顔入りのメッセージボードと会社の方々に作ってもらったという写真ボードを手に入寮。「挫けそうになったときはこれをみて乗り越えようと思います」と、かつての仲間たちに感謝した。
手作りの品という部分では、ドラフト4位指名の川野涼多選手(九州学院高)も中学時代の野球部の仲間が作ってくれたという、日めくりカレンダーを持参。「支えられてるんだなと思いましたし、早く一軍でプレーしてる姿を見てもらいたい。自分が悩んだときにこれを見て勇気づけられることもあると思う」と語り、「周りの人たちに恩返しできるようなプレーヤーになる」ことを誓った。
個性的な面々も
一風変わったところでは、「不安はあまりない」と強心臓ぶりを見せる沖縄出身のドラフト7位・上間永遠投手(徳島インディゴソックス)が、小さい頃からよく食べていたという「紅芋タルト」と「ちんすこうショコラ」を持参。県外だった高校時代から仕送りしてもらっていた「忘れられない品」を持ち込んだが、プロでの厳しい戦いが始まるということもあり、今後は「一日一個、気をつけて食べたい」と自制?する意向も示した。
今回のドラフトでは唯一、育成での入団となる出井敏博投手は、銀座の『伊東屋』に買いに行ったが、結局は『ロフト』で購入したという日記を購入。1日1ページ分書き込める日記で、「きょうから一日一日が貴重な経験になると思うので。日記にあったことを書き記していきたい」と語り、「育成で一番下からのスタート。先輩方から盗めるところを盗むのももちろん、同期も自分より実力が上だと思うので、自主トレからしっかりやっていきたい」「しっかりたべて、太って、全体的なパワーアップをしていきたい」と“育成の星”になることを目標に掲げた。