上位の投手は1年目から目が離せない
2020年の年明けから早1週間が経過。プロ野球界も2月1日の“球春到来”まで1カ月を切り、各球団が新シーズンに向けて再び動き始めている。
なかでも注目を集めているのが、新入団選手たちの動向だ。いよいよはじまる「プロ1年目」に向けて、新たな拠点となる選手寮への引っ越しが話題に。早くも新人選手たちによる合同自主トレがスタートしている球団もあり、ファンにとってはキャンプを前に顔と名前と背番号を覚えていくチャンスになる。
2018年の奮闘から一転、昨季はセ・リーグ最下位に沈んだヤクルト。高津臣吾新監督のもと、「投手陣再建」を最大のテーマに掲げて挑む新シーズンとなるが、そのなかで新人たちにかかる期待は大きい。
ヤクルトの新人合同自主トレは7日(火)にはじまり、キャンプ直前の29日(水)まで。ファームの本拠地である戸田球場で行われている。
ヤクルトの新入団選手
※コメントはすべて新入団発表時のもの▼ 1位:奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)
投手/18歳 右投右打 星稜高
背番号:11
<球団評>
MAX158キロのストレートと切れ味鋭いスライダーで、三振の山を築ける。制球力にも優れ、完成度の高さは高校生離れしている。夏の甲子園では準優勝するなど、実績も経験も十分な投手で、将来球界のエースとして期待が持てる投手。
<コメント>
「徐々にプロ野球選手になったんだなという実感が湧いてきています。まずは焦らずにゆっくり土台作りからやりたいと考えているんですけど、一年目のシーズンに一軍で投げて勝つことが目標です」
▼ 2位:吉田大喜(よしだ・だいき)
投手/22歳 右投右打 日本体育大
背番号:28
<球団評>
MAX150キロを誇るストレートに、スライダー・スプリットを決め球に多彩な変化球は切れ味が鋭い。制球力を武器にゲームメイクできる投手。日米大学野球でも活躍し、即戦力としてローテーション入りを期待できる投手。
<コメント>
「ユニフォームに袖を通してみて、これからプロ野球選手になるんだという実感が湧いてきました。一年目から即戦力として活躍できるようにやっていきたいと思います」
▼ 3位:杉山晃基(すぎやま・こうき)
投手/22歳 右投左打 創価大
背番号:35
<球団評>
MAX154キロのストレートを誇るタフネス右腕。決め球のフォークも精度が高く三振が奪える。打者を観察しながら投球を組み立てられるクレバーさも併せ持ち、1年目からのローテーション入りを狙う。
<コメント>
「早くこのユニフォームを着て、マウンドに立って投げたいと思いました。一年目から一軍で活躍できるように頑張りたいと思います」
▼ 4位:大西広樹(おおにし・ひろき)
投手/22歳 右投右打 大阪商業大
背番号:44
<球団評>
気迫を前面に出した投球スタイルで大舞台にも強い。スピンの効いた威力あるストレートはMAX148キロを誇り、力で押す投球も出来る。スタミナもあり、即戦力投手として期待。
<コメント>
「今日ユニフォームを着て、プロ野球選手になったんだという実感が湧いてきました。まず開幕一軍を目指して、しっかり頑張っていきたいと思います」
▼ 5位:長岡秀樹(ながおか・ひでき)
内野手/18歳 右投左打 八千代松陰高
背番号:58
<球団評>
走攻守、三拍子そろった遊撃手。今夏千葉大会では準優勝の原動力となった。シュアで一発を秘めた打撃と、球際に強い堅実な守備で勝負する。次世代のレギュラー候補として期待。
<コメント>
「実感が湧いてきて、早くこのユニフォームを着て、グラウンドでプレーしたいという気持ちが高まりました。身体の面も技術面もそうですけど、まだプロのレベルに達しているものが一つもないと思っているので、一年一年しっかり練習して、毎年勝負していきたいと思います」
▼ 6位:武岡龍世(たけおか・りゅうせい)
内野手/18歳 右投左打 八戸学院光星高
背番号:60
<球団評>
強打、堅守の遊撃手。力強さを付けた打撃は今夏甲子園でも成長を見せた。U-18日本代表ではユーティリティープレーヤーとしての可能性も広げた。攻守においてセンス溢れる将来のレギュラー候補。
<コメント>
「早くこのユニフォームを着て神宮球場で良いプレーができるように頑張りたいと思います。2020年は怪我をせずに一年を過ごして、皆様から応援されるような選手になりたいと思っています」
【新人合同自主トレ】
・期間:1月7日(火)~29日(水)
└ 休日:10日(金)・15日(水)・20日(月)・25日(土)
※変更の場合あり
・場所:戸田球場