荒木の「2」、岩瀬の「13」を継承
2020年の年明けから早1週間が経過。プロ野球界も2月1日の“球春到来”まで1カ月を切り、各球団が新シーズンに向けて再び動き始めている。
なかでも注目を集めているのが、新入団選手たちの動向だ。いよいよはじまる「プロ1年目」に向けて、新たな拠点となる選手寮への引っ越しが話題に。早くも新人選手たちによる合同自主トレがスタートしている球団もあり、ファンにとってはキャンプを前に顔と名前と背番号を覚えていくチャンスになる。
昨季リーグ5位の中日は、ドラフト1位で高校生スラッガー・石川昂弥の獲得に成功。昨年の根尾昂につづいて、地元期待の星を競合の末に勝ち取った。
その石川に与えられた背番号は「2」。中日の「2」といえば、前任は守備の名手・荒木雅博。石川も「とてもすごい選手なので、自分もしっかりその2番に恥じないようなプレーが出来たら」と意気込みを語っている。
さらに、ドラフト2位の左腕・橋本侑樹も「13」を背負うことに。「13」といえば、通算1002試合登板に407セーブという大記録を打ち立てた中日のレジェンド左腕・岩瀬仁紀が背負ってきた番号で、上位の選手に対する期待の高さが現れている。
中日の新入団選手
※コメントはすべて新入団発表時のもの▼ 1位:石川昂弥(いしかわ・たかや)
内野手/18歳 右投右打 東邦高
背番号:2
<球団評>
力感なくスイングができ、インパクトでの力の伝え方が上手い。特に右方向にも打てる技術があり、守備、スローイングは抜群に安定している。
<コメント>
「いよいよドラゴンズの一員としてプレーができるという、そういう喜びを感じています。前に2番を付けていたのは荒木選手で、とてもすごい選手なので自分もしっかりその2番に恥じないようなプレーが出来たらいいなと思っています。将来の目標は、何度も言ってるんですけど三冠王を目指して、日々努力していきたいなと思っています」
▼ 2位:橋本侑樹(はしもと・ゆうき)
投手/22歳 左投左打 大阪商業大
背番号:13
<球団評>
MAX152キロ左腕、出所が見にくいフォームからクロスボールを投げ、スライダー、チェンジアップと投げ分ける本格派左腕。
<コメント>
「本当に偉大な背番号で、この13番を岩瀬選手が付けておられたので、13番に恥じない結果を出して将来的にはもう13番を見れば橋本と言ってもらえるような、そういう選手になっていきたいです。記録は一試合一試合、一人一人、目の前の勝負に勝っていけば付いてくると思っているので、目の前の、目先の勝負に一戦一戦集中していきたいと思っています。自分は開幕一軍目指して頑張るんですが、やはり橋本をとってよかったと思ってもらえるようにしっかり結果を残していきたいです」
▼ 3位:岡野祐一郎(おかの・ゆういちろう)
投手/25歳 右投右打 東芝
背番号:36
<球団評>
各大会で安定した成績を残す本格派右腕。調子の波がなく、一年間ローテーションを守れる投手。
<コメント>
「改めてドラゴンズの一員になったんだなという、実感が湧いてきています。自分のセールスポイントは、調子が良くても悪くても試合を作れる粘り強い投球だと思っています。試合を作って、試合に勝てるピッチャーになりたいなと思っています」
▼ 4位:郡司裕也(ぐんじ・ゆうや)
捕手/22歳 右投右打 慶応義塾大
背番号:44
<球団評>
全体をしっかり観察でき、リードもうまくポテンシャル高い、打撃も魅力で打てる捕手。リーダーシップもとれる。
<コメント>
「初めてドラゴンズのユニフォームに袖を通して、やっとドラゴンズの一員になれたんだなという気持ちでいます。ドラフト指名後に少し頑張りすぎてしまいまして、様々な結果が付いてきましたけど、あまりそれに過度な自信を持ちすぎず謙虚にやりたいなと思ってます。僕はやっぱり打てる捕手であることと、あとやはり勝てる捕手であることがセールスポイントだと思います。目標としてるキャッチャーはやはり谷繁捕手で、ドラゴンズを長年支えていたと思うので、そういう長年ドラゴンズを支えられるキャッチャーに僕もなりたいなと思います」
▼ 5位:岡林勇希(おかばやし・ゆうき)
投手/17歳 右投左打 菰野高
背番号:60
<球団評>
MAX153キロのストレートとスライダーの切れ味が抜群。身体能力抜群で打者としても評価、天性の柔らかさあり。
<コメント>
「ピッチャーとしてはスピードボール、そのボールに対する質というのがセールスポイントであり、バッティングに関してはバットコントロールと足の速さというのが自分のセールスポイントです。ピッチャーをやっている中でもバッティングも楽しいですし、ピッチングでも試合をまとめないといけない。厳しい、難しいっていう部分があると思うんですけど、両方ともできるというのはすごく嬉しいことなので、二刀流に関しては挑戦してみたいなという気持ちがあります。どちらで行くかはわからないですけど、二刀流でいくのであれば大谷さんのようなすごい選手になりたいなと思います」
▼ 6位:竹内龍臣(たけうち・りゅうしん)
投手/18歳 右投左打 札幌創成高
背番号:62
<球団評>
投げっぷりの良さと、ストレート、変化球ともにバランスのとれた投球が持ち味。
<コメント>
「自分のセールスポイントは、アウトコースへのコントロールとボールの質だと思うので、そこをもっと磨いていきたいと思います。(名古屋は)とても栄えてるなあと思います。名古屋の街を知っていきたいと思います。目標はドラゴンズの絶対的エースになることです」
▼ 育成1位:松田亘哲(まつだ・ひろあき)
投手/22歳 左投左打 名古屋大
背番号:207
<球団評>
自分で考え、順調に成長してきた頭脳派左腕。
<コメント>
「ずっとテレビで見ていたので、そのテレビで見ていたユニホームを自分が着ているっていうのはとても嬉しいものでした。自分はスピードボールをずっと磨いてきたので、そのストレートは上からたたくっていうのを常に意識していたので、そのストレートを磨いていきたいなと思います。まだ具体的な目標というのはないんですけど、一年でも長くドラゴンズに貢献できるように努力していきたいなと思います」
【新人合同自主トレ】
※詳細未発表