「未踏の地」「球団の熱意」が決め手
現地時間の8日(日本時間9日)、埼玉西武ライオンズから海外FA権を行使してMLBのシンシナティ・レッズに移籍することが決まった秋山翔吾外野手(31)が新たな本拠地となるグレートアメリカンボールパークでの記者会見に臨んだ。
ネイビーのスーツに赤とホワイトのストライプをあしらったネクタイを締めて登場した秋山。まっさらな背番号4のユニフォームに袖を通し、リラックスした様子で、通訳を通して記者の質問に答えた。
会見冒頭、ディック・ウィリアムズ編成責任者は「彼がFAになることを知っていたのでここ数年調査していた。チーム強化のために色々と調査していたが、その中での質の高いバッティングアプローチ、ディフェンス、スピード、人間性がある選手を探していた。ショウゴはすべてを兼ね備えていた。そこで彼がFAになった時点で彼に最初にアプローチした」と、チームが理想としていた選手像と秋山が合致していたことで獲得へ動いたことを説明した。
一方の秋山は、「日本人がメジャーリーガーとして在籍していないのが大きかった。ウインターミーティングでプレゼンテーションを受けて、ここでプレーしたいと思った」と語り、「ウインターミーティングで話す機会がもらえるとあって、僕自身も行くべきだと。最初にオファーを受けて、その誠意に応えるためにもミーティングをしようと、球団の熱意に感銘を受けた」と、交渉から決断への経緯を明かした。
背番号、メジャーで対戦したい選手は?
西武では入団から一貫して背番号55を付けてきたが、新天地で背負うのは『4』。これについては「日本人の野手は学生時代に一桁の番号に憧れてやってきたところがあるので、そういう気持ちが出たところもあった。ライオンズで背負った55番にも思いはあったが、いくつか提示してもらったなかでこの番号で戦いたいなと思った」とコメントしている。
また、メジャーの舞台で対戦したい選手については「日本人になるけど、ヤンキースの田中、ドジャースの前田は同級生で、高いレベルで戦い続けている。自分も試合に出て戦えることを目指して頑張っていきたい」と、メジャーの第一線で活躍する1988年世代の名前を挙げた。
守るポジションに関しては、西武時代に守っていたセンターに限らず「チームで必要だと思われるところの準備をしたい」と、両翼でのプレーも問題ないことを強調した。