第2クール初日も元気にメニューを消化
ヤクルトの新人合同自主トレが11日、第2クールの初日を迎えた。注目のドラフト1位右腕・奥川恭伸(星稜高)は、キャッチボールや外野でのノック、ショートスローなどで調整した。
この日は初のティー打撃も実施。「バッティングの練習もこれからやっていくと思う。しっかりやっていきたい」と話した奥川は、本来の右打席だけでなく、左打席も披露し、「(小学校から)練習で左でもティーをしていて、最初は本気で両打ちを目指そうと思っていた。途中からは“左右のバランス”という意味で打つようにしていた」と、その意図を明かした。
「(球場に)入って来たときは寒かったですけど、しっかり体も動かして温めた状態でやっていた。練習中は寒く感じなかった」と、背番号「11」。大勢のファンが見守る中、最後まで元気にメニューをこなした。
もちろん奥川だけではない。ドラフト2位の吉田大喜(日体大)、同3位の杉山晃基(創価大)らも順調な調整ぶりをアピール。「第1クール3日間でだいぶ練習にも慣れてきた」と話した杉山は、「(第2クールでは)練習メニューも変わってどんどんきつくなってくると思うので、怪我しないようにやっていきたい」と気を引き締め、ブルペン入りへ向けて「少しずつ立ち投げから上げていけたらいい」と意欲を見せた。
同じく吉田も「良いフォームと体重移動を意識しながら、傾斜を使って投げていきたい」と、即戦力の期待のかかる両右腕が、ここから徐々にギアを上げていく。
取材・文・写真=別府勉(べっぷ・つとむ)