2年目に向けて自主トレ
ロッテの2年目・古谷拓郎は4勤1休のペースで、ロッテ浦和球場を中心に自主トレーニングに励んでいる。
近年のロッテの高卒新人投手は、基本的に1年目は体づくりを中心に行い、夏場以降に二軍戦でデビューを飾り、10月のフェニックスリーグで実戦経験を積むことが多かったが、古谷はプロの体づくりと並行しながら、投げる体力、しっかりと走れたこともあり、ファームで13試合に登板し6勝をマークした。
プロ野球選手として、初めてのシーズンオフ。今季、好成績を残すためにもシーズンオフの過ごし方が大事になってくる。
「自分で時間を使えるというか、自分で自由に時間配分ができるので、そのぶん色々考えながら、やれたりする時間も一人の方ができるのかなと。充実はしています」。
しっかりと意識を高く持って、日々トレーニングを積んでいる。
「体づくりは当たり前なので、そこはおいておいて、シーズン中も投げていて、1年間投げるのに肩とかに負担を感じていた。それをいかに肩に負担がなるべくかからないかつ、強いボールを投げられるフォームをネットスローとかやって研究中です」。
「それをキャンプでうまく表現できるように、ずっとオフシーズンやっていたので、再現できるようにという感じですね」。
当たり前と話した体づくりも「増量を意識しすぎないように、強い、怪我をしない体というのを目指して、その過程で大きくなっていけばいいかなと思います」と口にした。
ワインドアップで投げる予定
古谷は昨季、走者がいないときにセットポジションで投げたり、「キャッチボールのときからリズムよく、スムーズにいく感覚があった。そのまま試合でも継続して試して見ようと思ってそのままいきました」とノーワインドアップで投げたりと、そのときの自身の状態によって投げ分けていた。
このオフのキャッチボールを見ると、振りかぶって投げていることが多い。その理由について古谷は、「体を大きく使うというのが目的というか、今シーズンの頭はこういう形でいこうかなというイメージですね。リズムもなんとなく掴みやすいというのがある。色々試している途中なんですけど、今季の入りはそういう感じでいこうかなと思いました」と説明した。
「2月1日の一発目の第一印象がすごく大事だと思います。そこでまず自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるように準備していきたいと思います」。2月1日のキャンプインに向けて、黙々と汗を流す古谷。4球団競合の末、ロッテに入団した最速163キロ右腕・佐々木朗希(大船渡高)に注目が集まるが、2年目を迎える古谷の投球にも注目だ。
取材・文=岩下雄太