新チームの救世主候補は…?
2020年の年明けから早くも2週間が経過。1月もあっという間に折り返し地点を迎え、2月1日の“球春到来”がいよいよ近づいてきた。
新シーズンに向けて様々な準備を行ってきた各球団。なかでも大きな注目を集めるのが、“新加入選手”たちの動向だ。前年の反省、さらにはオフの動きを踏まえたうえで、足りない部分を埋める存在として期待を受けてやってくる男たち。期待に応えてチームの救世主となることができるのか、彼らの働きぶりがシーズンを左右すると言っても過言ではない。
そこで今回は、“球春到来”を前に各球団の新加入選手をピックアップ。ここでは、リーグ3連覇から一転、昨季はBクラスに沈んだ広島を取り上げる。
大きかった丸の穴…
昨季の広島に重くのしかかった課題と言えば、丸佳浩が抜けた強打の外野手。FAの人的補償で獲得した長野久義がシーズンを通して戦力となることができず、サビエル・バティスタも3番として機能し始めたかに見えた矢先、アンチ・ドーピング規定違反により出場ができなくなってしまった。
その中で西川龍馬が外野の一角として定着するなど、今後に向けた希望も見えた終盤戦だったが、オフには外野手もしっかりと押さえてきた。ベネズエラ出身の右の外野手、ホセ・ピレラである。メジャーではヤンキースやパドレス、フィリーズといったところを渡り歩き、通算302試合に出場。打率.257、17本塁打という成績をマークしている。
メインのポジションは外野でありながら、二塁や一塁での出場歴もあり、有事の際には様々なオプションが考えられそうな点も好材料。佐々岡真司新監督をはじめ、首脳陣がどんな起用をしてくるのか、注目が集まる。
また、投手では2名のリリーフタイプを補強。ともに190センチ以上の長身を誇る右腕で、力強い速球が武器。ブルペンの一角を任せる存在として期待がかかる。
なお、テイラー・スコットはNPB史上初の「南アフリカ出身」という点でも話題に。球団を通じて発表されているコメントも長文かつ丁寧で、来日を心待ちにしているファンも多い。掴みは上々、あとは本業でファンの心を掴むことができるだろうか。
広島の新加入選手
【投手】
▼ DJ・ジョンソン
背番号:未定
生年月日:1989年8月30日(30歳)
出身:アメリカ合衆国
投打:右投左打
身長/体重:193センチ/104キロ
[昨季成績] 28試(25.0回) 0勝2敗 防5.04
[MLB通算] 35試(31.1回) 1勝2敗 防4.88
<コメント>
「自分の力が日本で証明できる新たな機会をとても楽しみにしています。チームの勝利に貢献できるように全力を尽くしたいと思います。 応援よろしくお願いします!」
▼ テイラー・スコット
背番号:未定
生年月日:1992年6月1日(27歳)
出身:南アフリカ共和国
投打:右投右打
身長/体重:190センチ/84キロ
[昨季成績] 13試(16.1回) 0勝0敗 防14.33
[MLB通算] 13試(16.1回) 0勝0敗 防14.33
<コメント>
「日本のプロ野球界でプレーする素晴らしい機会を与えてくださった球団に感謝します。また、新しいチームメイトに会える事と日本の野球を学ぶ事をとても楽しみにしています。目標はチームの勝利に貢献して、最終的に優勝する事です。 カープファンは日本の中でも一番選手を応援して、盛り上げてくださると聞いていますので、そのような方々の前でプレーする事を大変楽しみにしています。球場内外でいろいろな人と触れ合い、日本の文化や歴史を体験できればと思います。広島およびカープの一員として誇りを持ち、球場で自分の全力を尽くしていきます。日本に到着し、プレーする機会を待ちきれません。 応援よろしくお願いします」
【外野手】
▼ ホセ・ピレラ
背番号:未定
生年月日:1989年11月21日(30歳)
出身:ベネズエラ
投打:右投右打
身長/体重:182センチ/99キロ
[昨季成績] 14試 率.182(22-4) 本1 点2
[MLB通算] 302試 率.257(909-234) 本17 点82
<コメント>
「素晴らしい球団の一員になれることに、とても興奮しています。また2020年シーズンが始まることをとても楽しみにしています。皆様の応援よろしくお願いします」