「最高峰の舞台」
現地時間15日(日本時間16日)、巨人からポスティングシステムを利用してMLBのトロント・ブルージェイズに移籍することが決まった山口俊投手(32)が、新たな本拠地ロジャーズ・センターで入団記者会見に臨んだ。
山口は会見冒頭「ハロー、ボンジュール、コンニチハ」と切り出し、英語でスピーチを披露。その後、通訳を通して記者の質問に答えた。
ブルージェイズへ入団を決めた理由については、MLBで唯一カナダに本拠地を置く球団であることに言及し、「1チームだからこその偉大さもあると思いますので、しっかり自分自身もそういうチームでプレーしたいなと思ったので選ばせていただきました」とコメント。
「僕の中でメジャーリーグは最高峰だと思っているので、そこで通用するか、ブルージェイズにどれだけ貢献出来るか。頑張って行きます」と意気込みを述べた。
また、入団決定の際に話題となった新背番号『1』については、「まずは僕自身がずっと背負っていた11番と、“1”という番号を大事にしたかった。日本の場合、高校野球までは1というのがピッチャーのエース番号だったので選ばせていただきました」と、特別な思いを持って決断した理由を説明した。
レベルアップへ意欲見せる32歳
会見の中で、ボールも含めた環境の変化や調整法、また中継ぎでの起用の可能性については「柔軟に対応」することを強調しつつ、「臨機応変に」と答えた山口。
一方で、渡米へ向けて『平均150キロに球速アップを目指している』と伝えられていたことについては、「球速はあくまで目標であって、僕自身まだレベルアップしたいですし、出来ると思っているのでそこに目標設定をした。まだパワーピッチャーとしてやっていきたい、メジャーリーグの舞台でも力で押したいという僕自身の願望があるので、目指せるところまでは目指してみようかなと思います」と、自らの成長に期待して“我”を通す姿勢も示した。
今オフはDeNA時代の同僚・筒香嘉智がレイズに加入。ヤンキース・田中将大も含めて、アメリカン・リーグ東地区で3選手がプレーする事になる。
「田中投手に関してはもちろん実績もメジャーで積んだ経験も違いますし、話できる機会がありましたら、これから色々参考にさせてもらえることも多いと思いますので、その中で話を聞けたらなと思います。筒香は同じタイミングでこうやって海を渡ってプレーするので、またお互い切磋琢磨してプレーできれば」とコメント。球界を引っ張ってきた仲間たちとの夢の舞台での再会を心待ちにしていた。